黒森峠(くろもりとうげ) 630m (2007.10.19) 地図

福島県郡山市湖南町赤津−会津若松市原
福島県郡山市湖南町赤津と会津若松市原の間にある国道294号線の旧道(旧会津本街道)峠である。会津本街道は若松城(福島県会津若松市)から東進し滝沢峠、沓掛峠を越え、猪苗代湖の西岸から黒森峠、勢至堂峠を越えて白河へ至る街道であった。そのため白河街道とも呼ばれた。

この逆コースで峠をゲットしながら進み、いよいよ黒森峠に至る。赤津の集落を過ぎ、黒森トンネルにさしかかった。トンネルの上に峠の鞍部がクッキリと見える。
黒森トンネルと峠の鞍部



旧街道時代は難所と言われていたそうで、2003年9月にトンネルができるまでは冬季のバスも運休したそうである。旧国道に入ると工事車両とその先が通行止めになっていた。念のために尋ねると峠は通れるとのこと。そのまま進み、トンネルの上に出る。トンネルができてほんの4年というのにかなり廃になっている。

黒森トンネル 工事車両とその先が通行止の柵
そのまま進み トンネルの上に出る



ここから先の具合は動画で紹介しよう。木が倒れていたり、落ち葉散り敷きなどは当たり前だが、私が動画の中で
「あんな上まであがっていくのか!ハッハッハ」
なるコメントを入れた場所。すなわちヘアピンカーブから崖上まで旧街道時代の冬場は縄を設置して、旅人を補助したほどの急坂だったらしい。つまり、ここを縄につかまって直登したわけだ。うーん、たしかに難所だわい。



峠は巨大な切り通しになっていて2車線道の痕跡がある。

(郡山側から) (会津若松側から)



峠から下る。ゲートのところにある紅葉が美しい。麓の原地内に旧国道の標識があった。

下り ゲート
田代への分岐 旧国道294号線表示(原地内)



ここまで下れば国道はすぐである。トンネルのポータルサイトは両側とも単純で同じ形をしている。

国道との合流点とトンネル トンネル


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