倉歴越(くらふごえ) 640m(2001.11.4) コレクションNo.805 地図

三重県阿山郡伊賀町柘植倉部−滋賀県甲賀郡甲賀町余野

 旧道、峠側から倉部の集落を見る
平安時代、草津で東山道と別れた(古)東海道はここを越えて伊賀に入り、更に加太越で東国に向かった(伏木貞三著「近江の峠」)。麓の柘植駅は関西本線と草津線が分岐しているほどだから昔から交通の要衝だったのであろう。

柘植の町から旧道を登っていく。倉部の集落を過ぎ関西本線の踏切を越えて更に進むとグラス工場の横を通って新道のガード下をくぐる。まもなく峠だ。
峠には数戸の家があり、横をJR草津線が走っている。とにかく峠の勾配はゆるく、丘でも越えるかのように何となく県境に達してしまう。しかし旧道はここで終わる。線路を隔てた新道が本来の役割を担っているが、2車線道なのは致し方ないだろう。