紅葉の木曽越峠(2)
(2005.11.13) 更新 2005.11.14 地図渡合温泉までのアプローチに時間がかかりすぎた(^^;)
しかし、それを見越して暗いうちから走り出している。
さあ、ここからいよいよ峠遍である。渡合温泉を過ぎ、林道が急になってきた・・・木曽越峠、岐阜県側の林道
渡合温泉を過ぎ、林道をそのまま進む。傾斜が急になり、何度もヘアピンを繰り返しながら登る。途中から林道は高時山林道と名前を変え、さらに続く。あまりに長いのでミスコースではないかと大いに悩む(--;) しかし「木曽越資材運搬路残土処理場」の看板が出てきたのでここで間違いないと思った。そしてその残土の横には案内標識こそないが、まごうことなき旧道の山道があった。道の上にはこの峠道に点在したという観音様のひとつ十六番観音もある。
観音様を見つけたので、ほっと一息。朝も早かったので持ってきた行動食の一部を食べて、これからに備える。さあ、これからだ!!ところがこの山道そこから先は草木が生い茂り廃道状態である。林道も山を巻いてこの山道の上に行くようだから林道をそのまま進んだ。
木曽越資材運搬路残土処理場(10:09) | 旧道山道(10:11) | 第十六番観音 |
しかし、山道の先は発見できない。ふたたび焦る(--;) 沢の終点まで登り詰め、林道が大きくカーブを切る地点にふたたび山道発見。高時山登山路と遠目に見える。近くまで行くと木曽越峠の文字もあったため、この山道へ入った。
砂防ダムの左手に山道が・・・(10:40) | 林道の大カーブ |
山道は昔京都北山で見た木馬道(きんまみち)のような階段道で始まった。急な階段やら足を踏み外しそうな杣道(そまみち)を辿る。
登り口(10:43) | 木馬のような階段(10:48) | 杣道(10:59) |
そんな山道もようやく空が近づき、峠近しという感じになった頃、ガサゴソと物音が・・・すわ熊か?ビックリして携帯している笛を鳴らしたところ、アチコチから野生の猿がスタコラさっさと逃げていった。その数10数頭はいただろうか?木から尻を下にして滑り降りる奴とか色々いて面白かった。隠れ家が峠の方向にあるらしくどいつも一様に峠を目指して逃げていった。しかし、何じゃ、これは???さっき分かれた林道が峠まで来ているらしく、林道をそのまま辿っても峠には辿り着けそうである。さらに逃げていった猿は林道を、それを追い立てる人間さまは山道を登っているというアンバランスに思わず失笑してしまった(--;)
野生の猿、口に何かくわえてる(11:09) | 峠近し(11:10) |
とうとう峠に着いた。標高1250m。付知の分岐から標高差700m。まあよく登ったな。それにこの観音様や峠の風情は素晴らしい。中切側へ下る山道も落ち葉散り敷きの良い雰囲気だ。ただ1点を除いて・・・
その1点とは・・・
木曽越峠(11:14) | 十三番観音 |
何じゃ、これは???
もうショックを通り越している。峠の真ん中がスポッと掘り下げられて、林道ができてしまっている。しかもご丁寧にゲートまで造ってある。峠まで上がってみると観音様の真ん前から直角に近い角度で落ち込んでる。どうやったらこんな酷いことができるんだ。あまりの外道さにあきれ果てて涙も出ない(ー_ー)
ほんまの切り通し | 峠の横から |
そんな中、周りを探索していたら、中切方向からガサゴソと音がした。また猿か?はたまた熊か?と訝しく思い、笛を鳴らしたところ「ビックリした」の人の声。登山スタイルの女性2男性1のパーティが登ってきたところだった。高時山へ登るとのことで、いろいろ情報交換すると、中切側もほんの10分下ると林道が来てるとのこと。何だかガッカリしちゃった。少なくとも美濃の峠では『道がわからない』って書いてあったのでロマンを感じたのにな。
しかしここからは御岳もよく見えるし、気を取り直して食事をしてから中切側へ下ることにする。
御岳もよく見える | 中切側から峠を見る |
中切側は乗れるか乗れないかギリギリの傾斜だが、道幅が狭くて結局乗れなかった。それに道程も長くはなく、すぐに林道へ合流した。
林道合流点(11:48) |
その後ひとつ観音様があったのと、古道との分岐があったが、写真のように麓は遠く、分岐からの降り口は自転車担ぐほど傾斜も幅も不適当な状態に見えたので林道をそのまま下った。
麓は遠い(11:57) | 錦秋の秋 |
この林道の下りには50分近く費やしたので、林道を下って正解だったかもしれない。
ダートから舗装へ(12:33) | 麓(12:37) |
加子母に降りてくると旧加子母役場(現中津川市加子母事務所)の近くだった。下りてきた林道は木曽谷林道。つまり峠がある谷は木曽谷というのだった。
木曽谷林道入り口(12:41) | 木曽谷、崩れが見られる所付近が峠(12:47) |