神別れ坂 20m (2008.4.18) 地図
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島根県大田市五十猛町湊と野梅の間にある山陰道の峠である。出典は「定本・島根県の歴史街道」池橋達雄監修からである。 旧道は五十猛地内では旧道が国道9号線と分かれてJR山陰本線沿いを進む。五十猛駅を過ぎてから登りにかかり、国道と合流した後、JRを陸橋で越す。 |
五十猛町湊側から峠を望む(旧道と国道との合流点) |
陸橋を越えた所からまた旧道が分岐していて、その先に「神別れ坂」の石碑が立っている。
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陸橋を越えた先で旧道が分岐 | |
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「神別れ坂」の石碑 |
正確には石碑は2つ立っていて、どちらにも和歌が彫られている。「神別れ坂」の方には
「いたけるの 神のむかしのわかれ坂 かえり見しつつ 袖しぼりけむ」
そしてもう一方は
「いにしえの ロマン秘めたる 神々の 歴史きざまん いそたけの郷」である。
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「神別れ坂」の碑 |
坂の碑にある歌の方が遙かに格調が高い。あたかも万葉集にも出てきそうな歌だ。でもネット検索してもどこからも出てこない。それより調べたことで大変なことがわかった。五十猛町のいそたけはイタケルとも読み、イタケルは素盞嗚尊(すさのをのみこと)の子供の名前であるという。だからここは「いたけるの神」別れ坂なのだ。
しかし、素戔鳴尊の子供が出雲に名を残すのはわかるけれど、木の神として紀伊の国に祀られているとは知らなかった。神話の世界も調べてみるとナニゲに真実が隠されているので面白い。