籠坂峠(かごさかとうげ) 1100m (2009.6.27) 地図  

山梨県山中湖村平野−静岡県小山町須走
山梨県山中湖村平野と静岡県小山町須走の間にある国道138号線(旧鎌倉往還)の峠で、富士山と丹沢山地を結ぶ鞍部にある。

山中湖畔南の平野から登る。
山中湖畔南の平野から登る



2車線国道で通行量もメチャメチャ多いため、落ち着いて周りを見ていられない。湖畔と標高差100mなので峠にはすぐ着く。実際の切り通しよりかなり下に峠の看板がある。看板の下にバス停もある。切り通しとの間に旧車道?との合流点がある。ウェルカム富士五湖の塔が建てられていて、その天辺には天使のようなユニセックスの像が腰掛けている。分岐から旧車道?を下りたところに加古坂神社がある。

峠の看板 籠坂峠のバス停
旧車道?との合流点 加古坂神社



峠の西側にある加古坂神社には風神を祭っているという。この「加古坂」という表記、当然「籠坂峠や篭坂峠」の旧名である。つまり「かごさか」の呼び名は何を語源とするのか?「加古坂」表記がある以上、Wikipediaにあるように駕籠で越えたとか、籠に石を詰め火山性の地盤を固めたなどという世迷い事は通用しない。だいたい鎌倉時代に駕籠などあったのか?

音の「かご」が表すものを考えると、一番それらしいのは神さまの加護ではないのか?そうでなくとも霊峰富士の麓を越える峠である。冬場はスキー場があったほどの地である。神のご加護にすがって安全に峠越えをしたい。旧鎌倉往還として「いざ鎌倉」の時代にも人々の祈りは篤かったのではないだろうか。

加古坂神社 看板



切り通しは何の変哲もない。そして、峠の切り通しが町村境にはなっていない。切り通しからヘアピンカーブを曲がって少し下りたところが境界線になっている。

峠の切り通し 町村境



峠コレクションへ | 二十曲峠へ