縄文杉
(2009.5.4) 更新 2009.5.10 地図屋久島といえば縄文杉である。屋久島はスギの南限とされている。しかし島に生えているスギのすべてを屋久杉と呼ぶのではなく、樹齢1000年を越えるもののみを屋久杉と呼び、それに満たないものはコスギと呼んでいるそうだ。
縄文杉のネーミングは推定樹齢7000年とされたところからとか、うねった樹型が縄文土器に似ているからとの説がある。また一つの木ではなく数本の木の合体木との説もあるし、樹齢も4000年以上遡らないとの説もあるらしい。
GPS軌跡 |
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縄文杉へアクセスする荒川谷へはGW・夏休みのハイシーズン、タクシー・観光バス・シャトルバス以外に乗り入れ禁止である。したがってレンタカーの我々は麓でシャトルバスに乗り換えて行かなくてはならない。おまけにシャトルバスのチケットは前日までに購入。そして山道での大渋滞のなか18時までに戻らないとシャトルバスもなくなる(゚o゚)
そんな条件な中、朝いちのバスを目指すべく、我々は宿を前日よりも早い朝4時に出発した。始発は4:45。我々は4時25分頃に着いたからそんなに遅いとは思わなかったけれど、上には上がいる。並んでみたら3列目だった。そして待つこと30分?5時頃に4台目のバスに乗り込んで荒川口へ向かった。
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シャトルバス待ち(4:35) | 乗り込む |
荒川口到着は5時30分。ここにはトイレと森林軌道の起点がある。昨日と同じく携帯トイレの購入を呼びかけている。ここでグズグズしていると、シャトルバスの後発隊に追いつかれるのでトイレを済ませ、記念写真を撮ってから早々に出発した。
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荒川口(5:35) | 森林軌道がある(6:35) |
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記念写真(5:43) |
森林軌道に入るところでシャトルバス待ちのときにも見かけたTVの撮影クルーを見つけた。全国版のニュースでGW風景として流すために来たようである。
ここから先は本当に現役の森林軌道を歩く。木造の橋、歩行者用通路など、今まで廃鉄写真でしかお目にかかったことがないような風景である(^^;) さすが屋久島である。行程で唯一のトンネル内など、まるでインディ・ジョーンズの世界である。
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TVの撮影クルー | 現役森林軌道を歩く |
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木造の橋、歩行者用通路 | インディ・ジョーンズ?の世界 |
トンネルを抜けると、水の流れが軌道敷の上を流れ落ちている。また沿線には木の切り株も多い。何個かある橋で結構あったのがガーダー橋。手すりがないのはやっぱ怖い。そういえば朝食がまだやったので、花崗岩の大石が置いてあるところで朝食をとった。
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水の流れが軌道敷の上を・・・ | 木の切り株 |
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ガーダー橋 | 朝食 |
朝食をとった途端、雨が落ちてきた。雨が今日降るのは織り込み済みだったけれど、午前中から降るとは思わなかった。小杉谷橋を渡り、小杉谷小中学校跡地へ。こんな山奥に小中学校があり、昭和35年当時は500人もの人々が生活していたそうである。
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雨が降ってきた | 小杉谷橋 |
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小杉谷小中学校跡地(6:52) |
小杉谷付近まで歩いて暑いと思ったお仲間は雨具を脱ぎ捨て、濡れるに任せたり、折り畳み傘にしたりした。平地歩きにはやっぱ傘は有効だ(^^;)
そうして随分歩くと、機関車の方向転換場所や列車の離合場所が出てきた。森林軌道の終点が近づいたらしい。ここが大株歩道入り口で、中間点かつ最後のトイレ地点である。荒川口から朝食込みで2時間40分かかった。
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折り畳み傘は有効 | 機関車の方向転換場所 |
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列車の離合場所 | 大株歩道入り口(8:28) |
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トイレ |
大株歩道入り口からは一転して厳しい登りが続く。時々反対方向のグループも来るので油断ができない。しかし路傍にあるスギは巨大度を増していく。
降りてくる人々の中に同級生のS君がいた。昨日宮之浦岳直下ですれ違ったときに再会できるといいねと言っていたから嬉しかった。予想通り、山小屋は混み混みだったそうだ(^^;) さらに登って翁杉へ至る。
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大株歩道の登り | 巨大スギ |
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S君と再会できた(8:50頃) | 翁杉(9:01) |
翁杉を過ぎた辺りから、登る者下る者の離合渋滞がたびたび起こる。しかも木道の階段が多く、雨で濡れているので危ない。そうやってジワジワ登っていくと、ウイルソン株に着いた。
ウイルソン株は屋久杉の切り株になったものだが、縄文杉とどっちこっちの大きさであるという。大坂城築城の際にに切られたそうである。切り株の中は空洞になっていて、中から上を見上げるとハート型に見える角度があるそうだ。
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離合渋滞 | ウイルソン株(9:08) |
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ウイルソン株 | ウイルソン株内部より。ハート型に見える? |
この辺りから登り一辺倒ではなく、アップダウンが多くなってくる。この登山道最大のヒメシャラの木とか、大王杉も出てくる。
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アップダウンも多い(9:30) | この登山道最大のヒメシャラの木 |
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大王杉 |
そして、最後に登場するのが真打ち・縄文杉だ。根本周りには木組みのテラスで近づけないようにしてある。そんな階段もテラスも人で一杯。記念写真の順番待ちで列をなしているのだ。
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縄文杉に近づくのに登る階段(一方通行である) | 縄文杉 |
みんな記念写真を撮った後もなかなか去りがたく、正面を外した辺りでたむろしたりしている。10時38分到着。荒川口より4時間45分かかった。標準時間より少し早いというところである(^^;)
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縄文杉(10:38) |
周りは人も多く、昼食をどこで食べようと思案し、逆方向なら空いてるだろうと、高塚小屋方向へ100mほど行った東屋に運良くスペースを見つけて昼食をとった。
食事後、速やかに下山。といってもマダマダ登ってくる人は多く、登り優先ということもあって、大渋滞しまくりながら下った。
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昼食(10:49) |
そんな渋滞のなか、森林軌道敷まで下り、後は遊びながら歩く。ポイントをいじる隊長や行きはパスした三代杉とか見どころは多々あった。
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ポイントをいじる隊長(13:46) | |
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三代杉(14:24) |
川縁を見ると人が遊んでいる。いい加減軌道敷にも飽きてきたし、川辺で休憩することに。水はチョーきれいなんだけど、深い。下で見ると堰堤が築いてあった。
小杉谷から渡ってトンネルの近くまで戻ると、車庫のような建物のそばに廃棄された機関車が放置されていた。終点(^^;)荒川口も近い。荒川登山口まで戻ると、現役の機関車とトロッコが置いてあった。GWなんかは運行しないだろうけど、平日には動かすんだろうなあ。
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川辺で休憩(14:41) | 車庫脇に廃棄機関車が・・・(15:55) |
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トンネルを抜けると荒川口も近い(15:57) | 荒川登山口にあった現役機関車とトロッコ(16:01) |
というわけで最後に動画をつなぎ合わせたものを載せておくので、ご参考までに。
縄文杉を訪ねる動画
ホテルに帰り、今日の夕食は3日目なので和食ではなく、オーダー料理だった。みんなお疲れさまで和牛ステーキにした。魚料理にエビもあったし、ステーキにわさびが添えてあるのも粋で良かった。
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スープ | |
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魚料理 | ステーキ |
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サラダ | デザート |