板敷峠 116m (2007.10.18) 地図

茨城県桜川市(旧岩瀬町)木植(きうえ)板敷−石岡市大増(おおます)板敷
茨城県桜川市木植と石岡市大増の間にある林道筑波稜線の峠である。

笠間市福原で国道50号線から県道64号線に入る。北関東自動車道の西笠間ICを跨線橋で越えて、さらに南下する。
国道50号線から県道64号線に入る



桜川市木植の板敷まで来ると、「板敷山道」と彫られた写真のような石碑が出てくる。ここから入っていくのが林道筑波稜線である。

「板敷山道」と彫られた石碑(12:28) 林道筑波稜線(12:28)



林道は一般的な4m幅の舗装道である。さほど時をかけずに峠に到着。峠には親鸞上人法難(※)の碑が建っている。

※承元元(1207)年2月に行われた浄土宗への宗教弾圧により、法然は土佐の国、親鸞は越後の国へ流罪となった。建歴元年(1211)年11月法然とともに赦免された親鸞は常陸・下総・下野の3国を中心に布教活動を行った。関東での布教活動も容易なものではなく、朝廷や鎌倉幕府による念仏禁止の弾圧が繰り返され、旧仏教との間でも諍いがたびたびあった。とくに山伏・修験者による妨害がひどく、山伏・弁円が板敷山で親鸞襲撃を試みた(親鸞上人法難)が失敗し、逆に親鸞に帰依し弟子となったそうである。

林道(12:30) 峠手前(12:33)
板敷峠(12:34) 「親鸞聖人法難の遺跡 板敷山」の石碑



この石碑より私の目を引いたのは林道から下っていく山道である。そこには板敷峠の看板すらある。ううむ、これが当時の峠道に違いない。これは突っ込まなくてはなるまい(>_<)

林道から下っていく山道(12:36) 板敷峠の看板(12:36)



山道は緩傾斜といってよく、かなり乗車率は高い。ただし倒木があるので、ところどころ降りなくてはならない。麓近くで日当たりが良くなると途端に草が繁茂して行く手を遮る。

山道(12:38) 倒木あり(12:39)
道はグッド 草繁茂(12:41)



歌のようであるが何が書いてあるかよくわかんない石碑があった。麓で県道64号線と合流。合流点の民家横には「史跡  板敷山」の石碑がある。

歌碑?(12:41) 麓近く(12:43)
県道64号線と合流(12:46) 合流点と石碑(12:41)



合流点から県道64号線を戻った。県道の峠があった。あの山道を経験してしまうと、センターラインがないといっても車道の峠はつまらないと思えてしまうので弱ったものだ・・・

県道の峠(12:55)


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