猪迫峠  341m (2008.10.31) 地図 

島根県邑南町おおなんちょう日和ひわ上郷−日和ひわ奥谷(おくだに
島根県邑南町日和上郷と奥谷の間にある浜田三次往還の峠である。出典は「島根県歴史街道地図」樹林舎からである。


県道112号線・浜田三次往還大利峠を越えて日和へ入ると、日和郵便局のある交差点に至る。川越道の谷峠はここを右へ行き、真っ直ぐ行くのが猪迫峠を越える浜田三次往還である。


浜田三次往還(はまだみよしおうかん)
浜田−有福(ありふく)−市山−日和−中野−出羽
(いずわ)−阿須那(あすな)−直会峠−・・・・・三次
日和郵便局のある交差点



この交差点には日和郵便局のほかに日和村道路元標がある。つまり今は邑南町であるが、大正時代は日和村があったわけで、そのあと石見町、邑南町と辿ったわけである。

※道路元標とは大正時代の旧道路法で各市町村に一個ずつ設置することとされ、設置場所は府県知事が指定していた。ほとんどは市町村役場の前か、市町村を通る主要な道路同士の交叉点に設置されていた。

日和村道路元標



交差点を過ぎると県道の標識や交差点の案内看板が出ている。

交差点を過ぎたところ 反対側より


峠道に入ってすぐの所に写真の地蔵堂と井戸碑があった。地蔵堂というのでお地蔵さんなのだろうが、真ん中のは観音菩薩のように見える。横の井戸碑は井戸の文字が読めるだけであとは何と書いてあるのかよくわからない(~_~)

猪迫峠の地蔵堂と井戸碑
猪迫峠の地蔵堂と井戸碑


地蔵堂から少し登ると、もう峠である。峠はちょっとした切り通しといおうか掘り割りのような感じで、アメダスの雨量計のようなものがあった。



現道を奥谷へ下ると麓?付近に写真のような祠があった。アルミサッシの窓がはまってる祠で、中には先ほどの地蔵堂より立派なお地蔵さんが安置してあった。明和8年日和村中と彫ってあった。

奥谷集落 アルミサッシがはまった祠


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