峠の原(たおのはら)  420m (2008.10.31) 地図 

島根県邑南町おおなんちょう矢上やかみ荻原おぎはら−邑南町日貫ひぬい吉原(よしはら
島根県邑南町矢上荻原出羽と日貫吉原との間にある県道7号・浜田作木線、津和野奥筋・矢上往還の峠である。出典は「定本・島根県の歴史街道」池橋達雄監修からである。


旧瑞穂町の中心地・出羽と三日市から西へ走る。高原状の谷間を緩やかに登っていく。


津和野奥筋・矢上往還(つわのおくすじ・やかみおうかん)
津和野・・・久佐−地蔵ヶ峠−丸原−今市−堂切峠−和田−本郷−日貫−峠の原−矢上
邑南町矢上地内



ゆったりと走っていくと、やがてバス停がある峠に到着した。バス停の反対側は土砂採取場になっていてガーガーとやかましかった。しかし、「定本・島根県の歴史街道」に載っている峠の原の六地蔵はどこにあるのだろう?

峠の原バス停



峠の右側に広場があった。広場に入っていくと、奥まったところに集会所があり、その手前に石仏があった。

峠の右側に広場が・・・ 広場の奥に石仏たちがいた


手前の祠には馬頭観音さんがいてる。そしてその奥にお目当ての六地蔵がいた。どちらも祠の屋根は巨石が乗せてある。そしてその屋根にも何か乗っている。よく見ると破壊された石仏の残骸である。あらためて見ると祠のなかの地蔵さんたちは一様に新しい。かつてのお地蔵さんが壊れてしまってからも屋根の上で六地蔵を守っているのだった。

手前は馬頭さん 奥が六地蔵
屋根にもかつての六地蔵が


六地蔵の奥にある公民館は小掛谷集会所であった。六地蔵との間は道らしき空間になっている。右の林の間も道のように見えるし、下っていくのも旧道のように見える。どちらも現役でないことは確かだし、現県道が横を下っていくので旧道をトレースするのはやめた。

小掛谷集会所 旧道

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