畑峠  160m (2006.10.9) 地図

山口県長門市油谷(ゆや)向津具上(むかつくかみ)
山口県長門市油谷向津具上にある峠である。向津具半島を縦断して川尻岬(かわしりみさき)へ行く道の途中に峠があったのだが、峠道らしからぬアクセス道であり、地図を見ると半島の東岸にある川尻漁港と西岸の久津(くづ)などを結ぶ峠道のようである。
写真の左端が向津具半島


向津具と書いて「むかつく」とは面白いネーミングである。

ちなみに向津具中学校のホームページを見ると
『昔から中国、朝鮮半島と交流があり、楊貴妃が流れついたとされる磯も近くにあって、向津具は美人が多いのもうなずけます』

なのだそうだ。楊貴妃うんぬんはともかく、美人が多いかどうかは確認してないのでわからない。本当にそうならもっと見ておくべきだった(^^ゞ

半島に入ると、いきなり急坂を登る。坂の途中から川尻漁港が遠望できる。日本海の荒波がうち寄せる雄大な景色だ。

しかしこんな綺麗な所が「むかつく(向津具)」名前が付けられたらたまんないだろうなあ。もちろん向津具小学校や向津具中学校だってあるし、 おまけに小・中学校や向津具出張所がある場所は 久津と書いて「くづ」と読ませるのだから踏んだり蹴ったりのネーミングだなあ。

もっとも岐阜市にも尻毛(しっけ)とか又丸(またまる)なんて地名があるからよその悪口ばかりは言えないんだけどね(ー_ー)
川尻漁港



半島を縦断する道は2車線で道そのものは面白くないのだが、10%勾配の所もあり、なんとなく走っていく。で、ここが峠かと思ったら、また登りがあってどうも違う・・・
10%勾配



そのまま走っていくと、川尻岬・川尻・久津という道路看板が出た所に行き当たった。川尻・久津から来た道との交差点になっている。およそ峠らしくはないが、今まで走ってきた道が尾根で川尻・久津から来た道が峠道と考えれば合点が行く。交差点の川尻側には日吉神社、久津側には作業小屋のようなものがあった。
道路看板と交差点 右へ行くと川尻



半島縦断道路のまま峠の先へ行くと六地蔵が居た。この手のものは本当の峠道にあるものだが、時代が変わったのだろうか?
峠の先に六地蔵



半島縦断道路をそのまま進み、川尻岬まで行ってみた。先っぽには当然のごとく燈台がある。そこまで行くのにあと1kmほど歩くようで、そこまでの趣味もないので川尻漁港を目指して戻った。
川尻岬



畑峠から本来の峠道を下る。けっこうな急坂を辿り、川尻漁港へ。この辺りも棚田が多くて有名なのだそうだ。津黄や妙見山方面の山が見える。山には風力発電のプロペラが何基も建っている。風が強い地域なのだろう。
川尻漁港と棚田風景


津黄峠へ