外戸尻坂(がいどじりざか)秋葉坂(そんで坂)  470m (2005.4.10) 地図 

岐阜県中津川市飯沼−阿木橋場
岐阜県中津川市飯沼から阿木の間にある岩村街道の峠 (^^;) である。

岩村街道は中山道大井宿から始まる。中山道との分岐点は「歴史の道 調査報告書」の記述から類推すると、菱屋資料館の角かと思われる。そのまま中山道を直進すると本陣があり本陣から道が直角に曲がる枡形も残っている。
大井宿の分岐?(9:50)



恵那高校の下を通り、国道19号線近くまで来ると、大きな枝垂れ桜が満開になっていた。国道を渡り、東野地区へ進む。ここから県道407号阿木大井線を辿る。阿木川ダムが民家の間から見える。大井宿と岩村を結んでいた岩村街道の間道にあたる横吹道がその湖底に沈んでいる。
満開の枝垂れ桜(9:58) 阿木川ダム(10:06)



街道が山間に近づく浜井場に大燈籠と道標があった。「常夜燈、秋葉大権現、享保元年・・・」とある。道標には「是より左大井京みち・従是右きそ道」とある。きそ道は中山道の坂本・中津川方面への近道だそうである。
大燈籠(10:13) 道標(10:13)



山間に入り、明知鉄道と飯沼川との間を進む。小野川との合流点にある三差路を右折。中尾川を渡る地点で中津川市に入る。後田川を渡る下沢橋の手前から県道を離れて左へ、「歴史の道 調査報告書」では『川を渡り、明知線(現第3セクター明知鉄道)を横切り山道を登る』とある。下沢橋から左へ入る道はあるけど、川向こうに道なんてないぞ(--;)

ためしに明知鉄道に上がってみると、たまたま走ってきた列車(レールバス)に警笛を鳴らされた。先に駅があるらしく、レールバスはポンと停まった。これが日本一急勾配な駅、飯沼駅であった。
下沢橋手前を左へ(10:40) 警笛を鳴らしたレールバス(10:42)



橋の先にあぜ道のような道は見える。それでも自信がなかったので、県道を進み飯沼駅の先から上の集落に廻ってみた。「歴史の道 調査報告書」にある子安観音もあったため、もういちど下沢橋まで戻り、意を決して明知鉄道のレール上を進むことにした。
日本一急勾配の駅、飯沼駅付近
峠道へアプローチ(10:57)



おっかなびっくりで線路を歩く。ガーダー橋の上は真ん中に置いてある土落としのような帯状通路を歩いた。線路からあぜ道に上がり、さらにロープが張ってある山道へと入る。竹林のまがりくねった道を登ると、無縁墓石がある所で頂上に達した。
竹林の道(11:04) 頂上付近(11:04)



頂上からさらにあぜ道を辿ると、民家の横を通って農免道路に出た。子安観音の分岐はすぐそこである。子安観音前を通り、五反田の集落を過ぎると登り調子で国道へ合流する。道はそのままの高度で移動し、民家横の切り通しから下り坂になる。
子安観音看板(11:07) 頂上付近(11:18)



阿木の中心部へ下るこの坂、ほとんど直線的に下っていく。ここを「秋葉坂」とか「そんで坂」と呼んだそうだ。橋場の家の裏を「そんで」といったことから付いた名らしい。阿木橋場の集落は坂の途中にあり、そのまま下ると阿木川にかかる橋へ出る。
秋葉坂(11:27) 阿木橋場(11:37)