藤島峠  760m (2004.12.26、2005.05.04) 地図 

岐阜県白川町上佐見藤島(かみさみふじしま)−東白川町西洞
岐阜県白川町上佐見藤島と東白川町西洞の間にある峠である。

以前アタックしてみたが、車道が尽きた所で峠道がわからなくなり撤退。名古屋のいまきさんちにお聞きした後で再アタックしたときも雪が降ってきたために撤退したので今回は3度目の正直・リベンジ戦である。

佐見中学校や佐見診療所のある小野から佐見川を渡って谷を南下。
佐見川診療所前の交差点から南下



藤島・林道白北線の道標どおり谷を登る。石碑がある分岐点を藤島の方向へ入る。
石碑の分岐を左へ(14:05)



昨冬工事中だった林道も舗装が終わり、峠路最奥の民家にもGWらしく鯉のぼりが泳いでいた。
藤島(14:12)



林道分岐を過ぎ、雪降りのさなか昼飯を食べにこっそり入った「謎の茶屋」の横を登っていくと、道はまもなくダートになり、初回に撤退した行き止まりの広場に到着した。
謎の茶屋 行き止まりの広場(14:34)



周りを見ると、細い杖が立ててある先に獣道のようなトレイルを発見。谷に沿って山道を登ると美濃の峠サイトにも記述してあるので、これでいいはずと突入。
山道への入り口(14:40) 谷筋の峠道(14:42)



途中の分岐でしばし考える。谷川を渡る方を偵察してみると、低木に水色のテープが巻き付けてある。おそらくこっちだな。右傾斜のトラバース道を登っていくと、また谷が分かれていて道がわからない。方向的には真っ直ぐみたいに思えるが、左の急傾斜谷を登るようにも思える。
水色のテープが命綱(14:45) いま来た道(14:50)



左側の小さな河原を登るルートを必死に探索してみると、ありました。水色のテープが。やはり美濃の峠は正確だった。テープを見つけるとそれまで畏怖の対象だった石ころも石畳のように思えてしまうので現金なものだ(^^;)
左側の谷(14:53) 石ころ道と水色テープ(14:56)



谷川道を登り、ようやく河原から離れると熊笹が一面に覆う道になった。そしてまもなく峠の鞍部が見えてきた。
熊笹道(15:01) (15:03)



峠はちょっとした広場になっていた。でもこんなに苦労して来たのに峠の道標もお地蔵さんもなく、水色のテープだけが峠であることを証明していた。峠には一本だけモミジの大木があった。その根元に黒くて丸いモノが・・・これがお地蔵さんなら感動ものなんだが、ダルマ(オールドの空瓶)さんだった(ー_ー)
アリバイ写真(15:03) 峠の水色のテープ(15:03)



さて、峠から東白川町側を眺めると峠下まで林道が来ていた。これはいまきさんちから教えて貰ったとおりだ。ただ峠道が林道にぶったぎられて一人では降りられないことは警告されていた。もちろんそれは承知の上で来ているのだが、念のために探索をしてみた。

東白川町側ははじめは斜めに降りるトラバース道だが、すぐに尾根道のストレート下りになった。そしていくらも行かないうちに林道の崖に行き当たった。崖は3〜4mあり、自転車がなければ飛び降りることも可能だが一人では突破は難しそうだ。予定通りここで戻ることにした。
峠下の林道(15:12) 林道の崖上(15:17)



藤島側へ戻る際、もういちど確認してみた。峠から30mと離れていない所から谷川が始まっていた。

そう、こちら側は峠直下から水が湧き出すほどの谷道であった。東白川町側は対照的に尾根道で、柳田国男の峠の表裏理論がきれいに現れている峠道だった。

なにはともあれ3度目の正直でリベンジ成功。良かった、良かった。
谷川の始まり(15:24)