笛吹峠 540m (2010.10.30) 地図

岩手県遠野市青笹町糠前(ぬかまえ)釜石市橋野町
岩手県遠野市青笹町糠前釜石市橋野町の間にある県道35号・釜石遠野線の峠である。

その名の通り、釜石と遠野を結ぶ道の代表的なものは国道283号線・仙人峠である。仙人峠は大学2年の夏休みに東北長期ツァーの最後を宮古で終わってから釜石・遠野・盛岡・田沢湖と走ったときに越えた。仙人峠もネーミングは格好いいが、民話のふるさと・遠野的にはもうひとつの動脈・笛吹峠の方がふさわしい。

ということで、遠野側からアプローチした。

県道35号線



はじめのうちはセンターラインがあったが、山間に入ると、途端に狭くなった。名もないけれど印象的な山が見えている。

道路が狭くなります 旧道も2車線道



ヘアピンカーブとかつづらおれというほどの急坂はないけれど、細々としたカーブが続く。

細々としたカーブが続く
これはヘアピンカーブか?



ところどころセンターラインが復活するのだが、そういう路肩に「笛吹峠まで4km」なんて小さな標識が出ていた。ふーむ、かなり近くなってきたように思えたのにまだそんなにあるのか!

「笛吹峠まで4km」の標識



そして、何度目かのセンターラインが出てくると、いよいよ峠が近くなった。カーブを曲がると大規模なコンクリート壁面を経て、最後のカーブである。

峠が近そう 何度目かのセンターライン
カーブを曲がると 大規模なコンクリート壁面



そして最後のカーブに行く前に手前にある看板である。花巻・遠野市街までの距離看板の下に「笛吹峠」の看板が出ている。そしてそんなに急勾配には見えないけれど、ここは「10%勾配」らしい。

峠手前の最後のカーブ 花巻・遠野市街への距離看板
笛吹峠の看板 10%勾配



そしてカーブを曲がりながら峠に到達する。そのカーブの頂点に姥石峠赤羽根峠にもあった義経北行コース伝説の看板があった。なんかドンドン行き先が伸びていく感じである。赤羽根峠から笛吹峠の間にはなんと仙人峠も加わっている(~_~) 看板のなかに書いてある「遠野物語」は民俗学者・柳田国男の代表作である。これで私は遠野の「座敷わらし」とか「おしらさま」を知った。それにしても看板の宝庫である。市境の看板から義経北行コース伝説の看板、県道の看板に峠名まで多岐にわたっていてとても嬉しい。

釜石市方面 峠の看板
遠野市方面 峠の看板
笛吹峠
峠の看板遠野市方面



そして釜石側も看板が色々あって、まずは「この先4km急カーブ10%急な坂」という過保護チックな看板。そんなに急坂には見えないけどなあ。そして距離看板の下にも「この先すれ違い注意」とか・・・で、下っていくと確かにヘアピンカーブのような急坂もあるし、そこそこ面白い道である。

過保護チックな看板 すれ違い注意
ヘアピンカーブの急坂



そんな峠道もセンターラインが随所に出てきて、傾斜も緩くなり、鵜住居町(うのすまい)まで下りていくと、やがて国道45号線に出て、峠道も終わる。

センターラインが出てくると 傾斜も緩くなり
国道45号線に出る



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