鹿ヶ瀬峠(ししがせとうげ) 340m (2003.3.29) 地図 

湯浅町井関、河瀬−日高町原谷
熊野古道、紀伊路の峠である。

湯浅の町から広川を遡り、井関の集落まで来る。難所、鹿ヶ瀬峠の麓という立地のため今でも当時の屋号(宿屋など)で呼ばれる民家が多い。そして熊野古道沿道の家にはずっと提灯がぶら下げてあったが、とりわけここではよく目立つ。
        


河瀬王子社跡から山間部に入る。

1車線道を登っていくと、道は分岐し熊野古道は草付き道となる。

水分峠へ行く国道42号線が横に見えてくる。
              河瀬王子社跡           国道42号線が見えてくる



スィッチバックの道を登っていくと、1車線道に出る。

井関の集落の眺望が広がる。

車道といえども傾斜は急でやはり押し一徹。

峠近くで人工的な石畳が現れた。
      熊野古道(先にある標識が峠)              人工的な石畳



石畳はそのまま峠まで続いた。

峠は広場になっていて、茶屋や宿もあって賑わっていたそうだ。
             鹿ヶ瀬峠、大峠


峠からは当時の石畳道が残っている。

熊野九十九王子社を辿りながら熊野参詣をする道(紀伊側)のうち現存する最長(503m)の石畳道だそうだ。
                  小峠            



麓の車道に出たところに金魚茶屋跡がある。

江戸時代の宿場なのだが、金魚を飼って旅人を慰めたのでこの名がついたという。
              金魚茶屋跡
原谷集落を過ぎると、別の車道と合流する。そのまま下って、日高町の平野部へ出ると御坊市は間近である。
                 合流点


御坊に入る手前で古道は山側に進路をとり、道成寺の近くを通る。そう!『娘道成寺』の道成寺である。

これは話のタネに寄らなければというわけで寄り道をした。
JR道成寺駅(看板は鐘に巻き付いた清姫の化身)          道成寺山門


   道成寺の地図

山門の仁王像も素敵だし、三重の塔や本堂も風格があった。

ここまで来たからにはというわけで、※有料の宝物殿で『安珍・清姫』の話やら『妻宝極楽』の解説を聞いた。
                 三重の塔


※妻宝極楽(さいほうごくらく)

主婦は家庭の柱なり。妻君を家の宝と心して親愛し、吾妻こそ日本一なりと大切になし給えば、家門の繁栄疑なし。極楽は西方の遠きのみならず、家庭即ち妻宝極楽の浄土となりぬべし
                                          道成寺管主 小野 宏海
安珍・清姫の物語から得た教訓であろうが、解説は大いに笑わせて貰った。一見の価値はあると思う。
                 本堂

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