人間の証明ツァー
(1977.11.11~16) 更新 2026.3.16大昔、独身時代のツーリング記録である。銀行に就職して2年目。1年間に一度、交替で休む1週間休暇。1年目は2月の積雪期に九州で往生こいた。今年はどこに行こう?
1.ニューサイクリングの表紙(右の画像)になった嶺方峠のトンネルから見た雪山が見たい。
2.学生時代に雪道で遭難しかけた保福寺峠にリベンジしたい。
3.その年の大ヒット映画『人間の証明』。そこに出てくる西条八十の詩
『母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね、ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ・・・』
にいたく感激したため、是非とも霧積に行ってみたい。
ということでオーソドックスに信州に行くことにした。
コース
- 岐阜-🚃-黒姫-戸隠-大望峠(だいぼうとうげ)-鬼無里(きなさ)-嶺方峠-白馬-🚃-松本-保福寺峠-沓掛温泉-旧碓氷峠-霧積温泉-横川-🚃-岐阜
11月11日(金)
岐阜-🚃-黒姫
嶺方峠を登るなら距離的にも傾斜的にも白馬側からの方が良いのだが、ニューサイクリングの1977年5月号表紙を飾った写真を撮ろうと思うと、鬼無里側からアクセスし、午前中に到達しなければならない。ということで信越本線・黒姫駅まで輪行、戸隠を経由して鬼無里で泊り、午前中に嶺方峠というルートを計画した。
名古屋から当時はあった夜汽車に乗り、朝現地に到着する特急列車でアプローチ。
ニューサイ77年5月号 一日目コース
11月12日(土)
🚃-黒姫-戸隠-大望峠-鬼無里・鬼無里荘
野尻湖近くの黒姫駅は寒く、うっすらと雪化粧をしていた。戸隠山はギザギザの岩峰で格好良かった。戸隠から鬼無里へは大望峠を越えていく。西日で逆光になった北アルプス。明日はその白馬連山をしっかり写せるように鬼無里で泊ろう。
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| 黒姫山 | 戸隠への登り | |
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| 戸隠山 | 大望峠 | |
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| 大望峠より 北アルプスを望む | ||
11月13日(日)
鬼無里・鬼無里荘-嶺方峠-白馬-🚃-松本・浅間温泉
紅葉シーズン?の土日というのに無事国民宿舎・鬼無里荘に泊れた。2003年まで国民宿舎だったが、今は鬼無里の湯というホテルにリニューアルされてるそうだ。夕食も写真のように山のものを簡素に提供しているものだった。奥裾花温泉とか鬼女・紅葉伝説とか秘湯のイメージがあったが、リニューアルしたのは鬼無里荘=きなさそう=来なさそうというネーミングのせいなどという駄洒落は当時思いつきもしなかった。平維茂が鬼を退治して鬼がいなくなったので鬼無里という村名になった話を私はしっかりインプットしてたから・・・
鬼無里荘
宿を出て、嶺方峠の峠道を登る。峠のトンネルを抜けると、思ったとおり雪を被った白馬連峰が眼前に広がっていた。あまりに嬉しくて、この画像を年賀状に使ってしまった(^^;
その日は白馬まで下って輪行。松本でたまたま北アルプスの写真展をやっていて見学した。
次の日は学生時代に遭難しかけた保福寺峠にリベンジするために松本市内の浅間温泉に泊った。
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| 嶺方峠のトンネルから | 年賀状 |
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| 峠の大展望 | |
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11月14日(月)
松本・浅間温泉-三才山トンネル-保福寺峠-沓掛温泉
松本で泊った旅館は尾上の湯旅館。念のため検索してみたら、今でも健在。とても嬉しい。嬉しいといえば宿の前で可愛い仲居さんと記念撮影をしたみたい。私もやるじゃないか(^^;
しかし保福寺峠にリベンジとはいえ、なんで松本から三才山トンネル経由で行ったのだろう?そしてそれなら鹿教湯付近からどうやって保福寺峠に登ったのだろう?わからん。何はともあれ、リベンジはできたらしい。写真が残ってるから。遭難しかけたときは写真すらないもんなあ。
そしてほんの3年前に遭難しかけた時助けてもらった老夫婦に改めてお礼に行くのが礼儀のはずだが、クソ忙しい銀行員(就職した当時は月に一度しか土曜休みにならなかった)にとって年に一回の一週間休暇に世事が入る心の余裕がなかったのだろう。リタイヤして毎日が日曜日の身分になってみると、人でなしもはなはだしい。
その日は麓の沓掛温泉に泊った。検索してみると、名前こそ変わったけれど、元の位置にあるらしい。
浅間温泉・尾上の湯旅館 三才山隧道 ![]()
保福寺峠 沓掛温泉
11月15日(火)
沓掛温泉-軽井沢-旧碓氷峠-霧積温泉
沓掛温泉から上田を経由して軽井沢へ。上田市内で昼食を食べたとき食堂のお客に
「平日に旅行できるなんていい御身分やなあ」
と言われた。心の中では、
「いやいや、こちとらお盆も休みなし、大晦日まで働いて1月4日には出勤する御身分なんだけど。」
って思ってた。だから今でも年末の大掃除はしたことがないのだ(~_~)
軽井沢から旧碓氷峠へ。大学3年のとき碓氷峠は早稲田との交換会で行ったことがあるが、中山道の旧碓氷峠は行ってなかったし、霧積へ行く道筋だからいい機会だった。
信濃追分駅 碓氷見晴台 旧碓氷峠 旧碓氷峠頂上
旧碓氷峠から霧積温泉の道は写真のようなシングルトラック。
『母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね、ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで渓谷へ落としたあの麦藁帽子ですよ・・・』
霧積温泉まで辿る道筋で映画『人間の証明』で引用された西条八十の詩が頭の中でグルグル回っていた。
霧積温泉への案内板 霧積への道
11月16日(水)
霧積温泉-横川-岐阜
霧積温泉のことは残念ながらサッパリ覚えていない。鄙びた温泉宿だったのは写真でもわかる。検索してみるとちゃんと営業しているので喜ばしい。
宿から横川駅まで下り岐阜へ輪行して帰った。