長沢峠  377m (2008.11.1) 地図 

島根県益田市波田町はだちょう−益田市長沢町
島根県益田市波田町と長沢町の間にある石見中通り往還・県道54号・益田澄川線にある峠である。出典は「島根県歴史街道地図」樹林舎からである。

石見中通り往還(いわみなかどおりおうかん)
太田−才ノ峠−大森(岩見銀山)−大代−三原−谷住郷−船坂峠−追原−久佐−上来原−長安本郷−津茂−波田−日原−津和野


国道191号線が波田川を渡る地点から県道54号線に入る。
県道54号線に入る



この辺りは益田市美都町笹倉地区なのだが、県道54号線に入ってすぐに道が狭くなる。脇を流れる波田川の中に大きな橋桁のようなものを建造中だった。高速道路の橋脚のようであるが・・・

道が狭くなる 高速道路のような建造物?



そして道が険しくなり、急坂を登ると笹倉ダムがあった。重力式の小規模なダムだ。

笹倉ダム



笹倉ダムを過ぎて、しばらく行くと谷底平野のような場所に出た。波田である。
波田地内



波田の中心地のような場所にレトロな建物があった。真砂小学校である。近くに真砂中学校もある。なんでこんな山の中で「真砂」なんだろう?そして、この辺りに東から石見中通り往還が合流してくる。真砂小学校の後方の峠から下りてくるのだ。

「島根県歴史街道地図」によると、その峠は藤が峠(ふじがだお地図となっている。地図から見ても全くの山道のようなのでトライはしなかった(^^;)

真砂小学校 後方の峠を越えて石見中通り往還が下ってくる



さて、波田地内で広くなった県道は山間部に入ってふたたび狭くなる。家や山の周りを回りながら高度を上げるループ状の場所があった。

狭くなった県道が山のきわを回って 一段高みへ出た



道は峠の名前である長沢町地内に入る。「島根県歴史街道地図」によると、峠は送電線を潜ってすぐの所となっている。そこで上空に注意しながら登ると、あったあった。逆光なので写真ではわかりにくいけれど、送電線だ。

長沢町地内 送電線だぁ



そのまま登ると、まごうことなき峠に到着した。しかし、標識もなにもない。峠の斜め上に山の斜面にへばりついたような家があるだけである。あまりの険しさに、道に郵便ポストが設置してあるくらいであった。

長沢峠


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