はるかな尾瀬
(2004.8.8〜9) 更新 2004.8.12 地図♪...夏がくれば思い出す...♪
この歌を聴けばだれも「尾瀬」を連想する。それほど有名な尾瀬もアクセスや登山のような環境を敬遠し、今まで行ってなかった。
今年は4年ぶりに子ども達の受験がないので、久しぶりの家族旅行をしようと女房と話し合っていた。行き先は・・・下宿している子ども達が集まりやすい場所ということで女房が尾瀬を提案したと記憶している(^^;)
距離 標準タイム 到着時刻 鳩待峠 . . 7:15 山ノ鼻 3.3 1時間 8:18 牛首 2.2 50分 10:17 竜宮 2.2 40分 11:08 見晴 1.6 30分 12:20 合計 9.3 3時間 .
・ 前日岐阜から高速を乗り継ぎ、沼田で長男と落ち合う。戸倉温泉のはずれには有料駐車場があって、尾瀬行きのターミナル(注)になっている。ここでP泊し、早朝に乗合タクシー(ハイエース)で鳩待峠に立った。
(注)
尾瀬は過剰な観光客のためハイシーズンは車両アクセス禁止になっている。鳩待峠(1591m、7:15)
・ 鳩待峠から尾瀬ヶ原へ標高にして約200m下る。道はすぐ木道(もくどう 注)になった。前日の雷雨で木道が濡れ、滑りやすくなっているため下りは特に要注意だ。
(注) 木道
尾瀬は盆地状の高層湿原であるため観光客のインパクトによる環境破壊を防ぎ、また歩きやすくするために木道が整備されている。
木道を下る
1時間ぐらい下ると、尾瀬ヶ原の西端、山ノ鼻に到着する(8:18)。鼻の字があててあるが、意味的には山ノ端が正解だと思う。尾瀬を紹介した展示物がある山ノ鼻ビジターセンターでしっかり休憩した。
尾瀬ヶ原へ繰り出す前に尾瀬の植物を学習したいと思って、山ノ鼻研究見本園という30分&1時間の周回コースを歩いてみた。研究見本園というからには植物に名札が付けてあるのかと思ったら、そんなことはなく、ほかの湿原と何ら変わらなかった(^^ゞ
・ 山ノ鼻研究見本園、バックは至仏山(8:38)
研究見本園に大きめの池塘(ちとう 注)があった。池塘のほとりに監視員さんらしき男性がいて色々解説してくれた。尾瀬の中でこの池塘だけが周りに木道が造ってあって、反対側から写真が撮れるとか、至仏山を映し込んだ写真が撮れる尾瀬で唯一の池塘なんだそうだ。しかし夏というのにやけに殺風景である(ー_ー)。監視員さんの話によると、今年は6月18日の遅霜のためにニッコウキスゲの芽がやられて、全滅してしまい、今年は30年に一度の外れ年らしい。
(注) 池塘
湿原内にある池のことで、塘は「つつみ」=土手のこと。池の中と周りの泥炭の堆積速度が違うため年々深くなっているらしい。
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| 反対側から写真が撮れる池塘 | 至仏山を映し込んだ池塘 |
しかし、そんな中でも健気に頑張っている花たちはいた。
真っ赤な花を中空に咲かせているコオニユリとか、橋の欄干についている擬宝珠(ぎぼし 注)につぼみや葉の形が似てるから付けられたらしいコバギボウシなどが目を引いた。
(注) 擬宝珠
神社仏閣にある橋などの欄干の頭についている、ネギボウシ状の構造物。一説ではこのネギボウシが訛ってギボシになったともいわれている。
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| コオニユリ | コバギボウシ |
山ノ鼻に戻り、いよいよ尾瀬ヶ原に足を踏み入れる。背中に至仏山、前方に燧ヶ岳を眺めながらの道ゆきである。
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| 至仏山に別れを告げ(9:38) | 燧ヶ岳に向かって進む(9:45) |
湿原内には大小の池塘が散在し、池塘の中にはヒツジグサなる水生植物が花を咲かせている。
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| 大きめの池塘 | ヒツジグサ |
山の鼻からかなり歩いて疲れが出てきた頃、牛首に着く。湿原にせり出した小山を牛の首に見立てたネーミングらしい。
湿原には山から流れ込んだ川が縦横に流れており、木道も川の部分だけは高くして橋状にしてある。
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| 牛首(10:17) | 牛首(1400m) | 木道、川を渡る(背中に牛首と至仏山) |
・ さらに歩いて竜宮に到着。竜宮とは池塘のような穴に一度吸い込まれた水が泥炭層の下を通って、ふたたび湧き出したもので、その穴が竜宮城に続いているようだということで名付けられたという。
竜宮では南北の木道が交差し(十字路)、竜宮小屋が建てられて多くの訪問者が昼食をとっていた。私たちも朝早かったのでここでお昼にした。竜宮小屋(11:08)
竜宮小屋の東には尾瀬沼から流下した沼尻川(只見川源流にあたる)が流れており、川は群馬と福島の県境になっている。川岸は湿原というのに木々が生えていて、拠水林(きょすいりん 注)というのだそうだ。
(注) 拠水林
湿原は本来木が生えにくいものだが、川が流れている周りには山から土砂や栄養分が運ばれて堆積しているため、多湿を好む木が生育できる環境になる。このような川に沿った帯状の林のことを拠水林という。
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| 拠水林(11:54) | 群馬・福島県境標識(11:57) |
県境を過ぎると、さしもの尾瀬ヶ原も終わりに近づいてくる。鳩待峠から下って入り、木道ばかりの平地を歩いているのに結構疲れる。却って山道の方が疲れないくらいだ。13時にならないうちにお宿へ到着。登山の行程としては模範的である。距離も10km程度。それでも歩き慣れてない女性陣はお宿でダウン。爆睡してる者もいてる(--;)
少し休んでから私と息子は周回コースへ出かけた。私は途中で、雷が鳴る空のような腹具合になって引き返したが、息子は新潟県へも行ってきたらしい。そう、尾瀬は群馬・福島・新潟の三国境になっているのだ。そのままグズグズした天気から夜は雨になった。女性陣の判断?は正しかったようだ。
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| お宿のある見晴が近い(12:11) | サワギキョウ |