八丁峠 490m (2005.5.16) 地図
・ 三重県熊野市飛鳥町小阪と熊野市新鹿町を結ぶ県道737号線の旧道峠で、内陸部を通る国道42号線と海岸線の国道311号線を結ぶ旧道峠道である。現在は2車線でトンネルができているが、旧道峠は健在かどうか探索がてら行ってみた。
国道42号線の飛鳥町小阪の分岐には大きな道案内が出ている。「新鹿、二木島、熊野古道、逢神坂峠」などと・・・その看板のある信号交差点の北に旧道分岐があった。簡易舗装の1車線道だ。旧道分岐(9:09)
始めから町を見下ろす高台から尾根筋を登っていくようだ。しかし、町中の旧道がこの高台に真っ直ぐぶつかっている所(下の写真)を見ると、現在のトンネル道が旧道だったような感じもする。
八丁峠の鞍部?を臨む(9:10) 町を見下ろしながら登る(9:13)
とはいっても、2車線道を登る気もしないので、そのままこの尾根道を辿る。道は民家を繋ぎながらウネウネと登り、スイッチバックしながら林道状態になっていく。緩い傾斜で山腹をトラバースしながら登ると、切り通し部に廃屋があった。さらに進むとトンネル脇から直登してきた道との三差路に出た。地図のとおりである(^^;)ところが旧道峠道はここからダートになっていた(゚o゚)
スイッチバック(9:18) 廃屋(9:26) 三差路、左下にトンネル、後ろが峠方向(9:29) 三差路からダートになる(9:30)
ここのダート路面はでこぼこして走りにくい。それもそのはず、石畳とまではいかないけれど、かなりの密度で道に石が埋まっている。さすが熊野古道のお膝元である。何度かカーブを曲がりながら登るうちに分岐点が現れた。直感的に直進方向の右へ進んだ。
石畳?(9:38) 分岐(9:43)
さらに進むと何かが道を逃げていく。ピョンピョンピョンピョン逃げていく。茶色の小さい生き物。野ウサギだ。道から周りの山林に逸れれば簡単に逃げられるのに、わざわざ道を逃げていく。自分の脚に自信があるのだろうか? で、追いかける形になってしまった。カーブの向こうから道を散歩してるような老人が下りてきて、ウサギとすれ違った。何で仕事しにきたようでもない老人がこんな山の中にいるんだ?「ほほぉ!」老人は微笑みながら見送っていた。私も会釈しながらすれ違った。まったく変な「老人とウサギ」だ!
そしてカーブを曲がって目を疑った。道の真ん中が材木置き場になって行き止まりになっている。野ウサギも手前でストップし、こちらの出方をうかがっている。私としても材木置き場の向こうがどうなっているか確かめねばならないので動きかけた。すると野ウサギは急にこちらに向かって跳んできた。あわててカメラを構える。あっという間に目の前を横切っていった。デジカメはタイムラグを起こしながらウサギをかろうじて捉えていた(^^ゞ しかし大胆な奴っちゃ!敵?の目の前を横切るとは・・・
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| 材木置き場(9:46) | 脱兎(9:47) | |
ウサギちゃんに逃げられた後は道を確かめるだけ。材木置き場は道を完全に覆っているので、単身で材木の山を乗り越え、先を偵察しにいった。道はあるものの、鞍部ではなく中腹という感じの広場があった。試しに携帯のGPSで確認すると、やはり峠ではない。ミスコースしたようだ。
そこで先の分岐へ戻り、左へ行ってみた。路面はさらに酷くなり、落石が目立つようになった。この路面では乗ったり下りたりで行程がはかどらない。驚いたことにさっきのウサギがこちらに逃げてきていた。しかし今度は早々に山林へ逃がれた。いい選択である(^^;)。そこへまた分岐が現れた。今度は携帯GPSの御選託も私のカンピューターも右方向で一致した(^^ゞ
路面が酷くなる(10:07) 分岐(10:11)
さらにダート道を登っていくと、やっと峠に到着した。木々が林立する中に鞍部があるという地味なロケーションである。看板・道標の類がないか探してみたが何もなかった。
新鹿側へ降りようと下りだしてすぐ。第1カーブにそういつは口を開けて待っていた。路面崩落である。今までの路面といい、この旧道がいかに手入れされてないかがわかる。ここだけなら突破することはできるだろう。でも先がどうなっているかわかったもんじゃない。今まででも結構苦労してるのでここで気力が尽きてしまった。単独行でもあるし引き返すことにした。
八丁峠(10:26) 路面崩落(10:31)
来た道を戻り、トンネル上の三差路からトンネルへと下った。八丁坂トンネルは旧峠の悲哀など知らぬげに真新しい装いで鎮座していた。
トンネル手前の旧道分岐(10:45) 八丁坂トンネル(10:45)