由良峠(由良坂) 100m (2011.6.10) 地図  2.5万図

山形県鶴岡市由良−鶴岡市西目(にしめ)
. 山形県鶴岡市由良と西目の間にある国道7号線の峠である。

1桁国道なので多くは期待してなかった。由良側からアクセスした。由良といえば、日本海側では京都府にある由良川が真っ先に頭に浮かぶ。全長146kmの1級河川である。次に無名であるが由良町。和歌山県中部にあってここにも由良川があるそうだ。

最後に写真にも出てる由良港。ウイキで調べると和歌山の由良港と淡路島の由良港しか出てこない?ここ鶴岡市のものは由良漁港由良温泉などが売りみたいだ。
由良側からアクセス


少しづつ登り出す。海岸線から100m登るわけだから登坂車線もある。

国道7号線を登る



峠の手前に「古蹟辨慶清水之趾」なる看板があった。矢印の方向、道の反対側に朱塗りの鳥居と小さな建物があった。

伝承によると、源義経、弁慶らが頼朝に追われこの坂を通った際、弁慶が長刀で岩を砕いて清水を湧き出させたということで、これに因んで「辨慶清水」またこの坂を「弁慶坂」と呼ぶ伝承ができたそうだ。場所は道路工事により3回移設されているので、元の場所はわからないそうだ。だいたい義経主従が通ったという証拠も記録もないので史跡ではなく、古蹟という表現になっているそうだ。

もっとも旧出羽街道は楠峠など山中を通っているので、由良峠は当時裏道だった可能性が高く、伝承が生まれる素地は十分あると考えられる。歴史ロマンである。

「古蹟辨慶清水之趾」の看板 古蹟辨慶清水之趾



峠付近は工事をしていた。6.6%勾配の看板もあり、1桁国道としては当然登坂車線が必要な場所であろう。これだけの道幅を確保するのに相当掘り下げたみたいで、切り通しの斜面にはコンクリートブロックが屹立しているし、峠の風情はまるでない。

峠付近 6.6%勾配の看板



反対側も登坂車線のあるスロープである。米どころ庄内平野に向かってまっしぐらに降りていくのである。

庄内平野に向かって
まっしぐらに降りていく



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