湯の峯荘(食事編)

              2010.12.11〜12 更新 2010.12.15  
さあ、温泉にも入れたし、これからお腹を一杯にしよう\(^o^)/

じつはお宿の部屋に入ると、テーブルの上に置いてあったのが右の紙。赤や黒のイラストが散りばめられてるので一瞬
熊野牛王符(くまのごおうふ)かと思った。よく見るとお品書きだ。湯の峯荘やるじゃん!これは期待できそうだ。



お品書き
というわけで、上の画像では見にくいかもしれないので2倍画像を下に載せておく。
「おいしーいものいろいろ」
私ゃ、京鴨が熊野詣でってのが可愛いカモ〜♪


夕食
夕食は部屋食だった。でも別の部屋で。なぜかは読んでいってもらうとわかる。
指定された部屋に行ってテーブルに坐ると、目に入るのが箸置き。これいいにゃあ。可愛いにゃあ。

食前酒は和歌山らしく梅酒。砕いた氷で冷やしてある。甘くて美味しい。
そして突き出し。まずは例の京鴨。生ハムになってるよ。その下に隠れているのが温泉に浸したリンゴ。焼きリンゴのような味だった。その右にあるのがハチミツで味付けした芋。食べると固い。芋というより果林糖だ。でも美味しい。さらに右には胡桃味噌をかけた温野菜。温泉で煮てるし胡桃味噌が美味しい。真ん中にある栗もちゃんと食べられる。栗の下に敷いてある赤くて細長いものはニンジンだったと思う。もちろん食べられる。
ネコいいにゃあ
食前酒の梅酒 突き出し色々


まずは魚かな。定番どおりお刺身である。赤身は那智勝浦のまぐろ。白いのは日本海のブリ。そして地もののサバ。私ゃ酢サバなど光ものはくどすぎてダメなんやけど、せっかくなので青ジソの上にサバ・ネギ・ダイコンを置いて丸めて食べてみたら食べられたv(^^) カツオのたたきも美味しかった。
お刺身 カツオのたたき


次に和え物に行ってみよう。おからのような食感で乗っている黄色いものは柿。細長く切ってあるのが目新しかった。スープはポタージュスープだったと思う。
柿のあえもの スープ


いよいよメインである。
メインは美熊野牛の色々(炙りにぎり・ミニステーキ・温泉しゃぶしゃぶ・すきやき)またはボタン鍋からひとつチョイスする。私たちはミニステーキにした。カセットコンロが出てきて目の前で一切れづつ焼く。自分で焼くから焼き加減は自由自在。焼けたら塩だけで頂く。適度にサシが入っていて柔らかくて美味しかった。

ただ。これって焼き肉と同じシチュエーションなので、ハッと気付くと室内が煙で大変なことになっている。だからなのだ。部屋食と言いながら別の部屋に来させられたのは。でもこれはいい配慮だよ。禁煙にしてない飲み屋さんなど服も髪の毛もタバコ臭くなっちゃうもんね。
美熊野牛のミニステーキ お肉だよ
出来上がり


メインのお肉が終わると、また面白いものが出てきた。左はつるつるキャロットの酢の物。キャロットだからニンジン。ニンジンのつるつる。すなわち素麺である。おつゆはもちろん酢の物、載せてあるカリカリあられの食感が斬新だった。右は茶碗蒸し。やや冷めかけ。私はあつあつが好きなのでちょっとザンネンだった。
つるつるキャロットの酢の物 茶碗蒸し


面白いものといえば、ミニステーキが終わったカセットコンロ。そのうえに今度はつみれ汁が置かれた。つみれは熊野灘の魚団子らしい。これは「おすまし」なんだが、暖かいから嬉しい。

そして出てきたのがあまご。串差しにして焼いたものを囲炉裏端に見立てた焙烙?に差して持ってきた。うーん、これはビジュアル!中には炭も入っていて冷めない工夫もしてある。とはいうものの魚じたいは少し冷め目。それでも食べてみると骨まで食べられる。じっくり焼くとそうなるんだあ(^^;)
つみれ汁 あまごの塩焼き
骨まで食べられる


ということで、後はデザート、杏仁豆腐。赤いのはクコの実。白い丸いのは白玉(しらたま)。そして下には梅ゼリーが隠されている。この梅ゼリーが甘くて美味しかった。最後はたくあんと梅干し。和歌山は梅干しの産地。この梅干しもハチミツ漬けだったと思う。梅酒に始まって梅ゼリー・梅干しで終わった。さすが和歌山!ひさしぶりに満腹になった。満足満足。
デザートの杏仁豆腐 たくあんと梅干し


朝食
さて、一気に朝食に行ってみよう。朝食は大広間。お膳の上にドドーンと乗っている。
驚いたのが固形燃料が2つも出てきたこと。ひとつはアジの干物を焼くため。普通の旅館だったら焼いてあるよね。でもここは自分で焼いて暖かいものを食べる。そして湯豆腐。そう言えば初っぱなのお品書きには「温泉湯どうふ」って書いてあったよね。これも熱くして食べられる。客に合わせて調理しなくても良いし、客が勝手に食べてくれるから人手も少なくて済むし、一石三鳥、it's a good ideaだね。

それから定番?の温泉卵、温卵である。ご飯は・・・お粥。これもここの売り、温泉お粥だぁ!お味は・・・どれもそこそこ。出来立てがある反面、お粥も味噌汁もアツアツでなかったのが惜しい。これは私の好みだから仕方ない。美熊野牛のそぼろやマンゴージュースは美味しかったし、手前にあるサラダはドレッシングが良かったよ。
朝食 温卵
温泉お粥
朝食の動画


朝食も終わり、部屋に戻るとき、ふと階段横の窓から色づいたモミジが見えた。葉っぱは赤と言うよりやや黄色。
「あっ、お料理に添えられていたモミジの葉っぱやん」
梅酒・栗・和え物・牛肉そぼろに添えられていたね。これはいい趣向だわ。しかも植えてある場所はあの家族風呂の脇。感服したm(_._)m

最後にチェックアウトして玄関で。履き物がズラーッと並べられている。そこに部屋番号の札が置いてあって一目でわかるようにしてあった。こんな気配りにも感心させられたお宿だった。
階段横の窓から見えるモミジ 家族風呂の脇にあるモミジ
玄関の靴(朝) 湯の峯荘
湯の峰温泉は「小栗判官蘇生の湯」。蘇生とは「よみがえり」。英語で書くとrebirth。キリストの復活なんかもそうだわな。

もう一度この世に生まれ変わるかどうかはともかくとして、湯の峰は何度も来たくなる温泉だ。実際私は訪れるのは4度目?泊まったのは初めてだけど、また泊まりたいし、温泉街にも魅力的なお宿があるし、うーん、悩ましわ!


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