矢立峠(やたてとうげ) 260m (2013.6.8) 地図 2.5万図

秋田県大館市長走(ながばしり)−青森県平川市碇ヶ関(いかりがせき)

秋田県大館市長走と青森県平川市碇ヶ関の間にある国道7号線の峠である。

旧羽州街道とかで奥羽本線と隣り合わせに登っていく。

奥羽本線と隣り合わせに走る



県境だけあって、矢立峠越えは奥羽本線で屈指の難所といわれていた。この峠はSL三重連などの撮影ポイントになっていたらしい。昭和46(1971)年に全長3180mの矢立トンネル経由の新ルートができ、旧ルートは廃線になっているそうだ。

長走風穴付近 奥羽本線・陣馬駅付近



登っていくと、道の駅の看板が目立つ。また矢立温泉郷の看板もあった。かつての峠越えは温泉などの休憩施設はなくてはならないものだったので、この界隈は繁栄していたのかもしれない。

矢立峠温泉郷の看板
道の駅やたて館



道の駅には矢立峠温泉の入浴・宿泊施設などがあり、それなりに賑わっているようだ。道の駅部分には羽州街道の解説パネルもあって、楽しめた。施設の反対側には矢立気象観測所も設置してあり、国道の時間雨量を計測しているようだ。

矢立峠温泉の入浴・宿泊施設 羽州街道の解説パネル
国道標識 矢立気象観測所


そして温泉施設の先に峠があった。峠は深い積雪に備えて幅広くしてある。大館市側には秋田犬の看板が掲げてある。何で?と思ったら忠犬ハチ公のふるさとが大館市なのだという。

矢立峠
ハチ公のふるさと大館市



峠から青森県側へ下る。湯の沢温泉郷の標識のところに「歴史の道・羽州街道 矢立峠 湯の沢入り口 この先1.5km」なる看板もあった。昔の羽州街道・矢立峠へはこちらから山道を辿るようである。

下る
湯の沢温泉郷 標識



さらに下ると、奥羽本線の津軽湯の沢駅。まもなく坂梨峠のある国道282号線との分岐点に到達した。

国道282号線との分岐看板 奥羽本線・津軽湯の沢駅看板
国道282号線との分岐



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