鮎ヤナの「やな川」
(2007.8.19) 更新 2007.8.21 参照 地図ほか
私んちは毎年鮎を食べにヤナ(※)へ行く。ヤナでも場所によって魚の大きい小さいや、数など違いがあるため、ここ数年はここばかり行っている(2009年、2010年、2011年)。
ヤナ(※)
梁漁(やなりょう)は川の中に足場を組んで木や竹などで簀の子状の台を設置し、落ちてきた魚をとらえる漁法である。この梁場を売り物にして新鮮な魚を食べさせるのがヤナである。主に産卵で川を下る鮎がメインのターゲットであるため夏から初秋にかけてが最盛期である。
やな川
ヤナは岐阜にはいっぱいある。鵜飼をやってる長良川にも多数あるのだが、ウチからの距離やリーズナブルさなどから私んちは根尾川筋のヤナに行く。
10年前ランドナーオフをした頃にあったヤナがその後なくなってしまったので、あちこちボヘミアンしていたが、数年前に開店したここ「やな川」に毎年行くことにしている。岐阜市の北西、本巣市神海(こうみ)にそのヤナがある。やな川
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肝心の簗場は対岸にある(^^;) | シーズンで車もギッシリである。 |
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お店は根尾川と田園にはさまれて建っている |
お昼どきなのでお客さんも一杯。予約しておかないと、待ってなければならないこともある。オーダーはもちろん鮎のフルコースだ。
ここは焼き物は生きたままの鮎を串刺しにしてテーブルまで持ってきて、傍らにあるグリルで焼くスタイルだ。でもアウトドアじゃないから私んちは焼いてもらって出してもらうことにしている。
だって生きてるまま焼かれるのを見てるのは可哀想だし、熱いだけだも〜ん。やな川の店内
てなわけで、真っ先に出てきたのは甘露煮。けっこうでかいのが2匹である。傍らにはモロコの佃煮が添えてある。
これが月末から9月になると腹に卵を抱えた子持ち鮎に変わる。腹がでっぷりとした逸品だけに数は一匹になる。甘露煮
次に出てくるのが刺身。身も多いだけにこいつは大物かもしれない。とにかく美味そうだし、鮮度の高いうちに食べるべし。 刺身
次に出てきたのがフライ。基本的には2匹だが、娘のところには魚が小さかったからか大中小と取り揃えて揚げてあった(^^;) 魚は熱いうちに食べるべし。甘露煮を後回しにしてもこっちから食べなきゃねv(^^)
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フライ | フライも大中小 |
いよいよ、メインの塩焼きである。
お見苦しい写真をすいませんm(_._)m 焼きたての魚というか鮎の場合、右の写真のように
1.尻尾を外す 2.身を箸で押してほぐす 3.頭と身をえらのところで切り離す 4.身を箸で押さえ頭を引っ張る
そうすると、あ〜ら不思議?頭と骨が身ときれいに分かれて引きずり出せるのだ。これは新鮮な鮎で、焼きたてでしか出来ない芸当だ。一度挑戦してみると良い。格段に食べやすくなるから〜♪
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塩焼き | 骨外しの術♪ |
次なる魚田は素焼きにした鮎に味噌を塗ったもの。甘辛い赤味噌はミソカツ・味噌田楽に象徴される東海地方の味覚のひとつである。
もちろん骨外しの術も使える。魚田(ぎょでん)
仕上げは鮎雑炊だ。醤油味のおすましに鮎の身を小さくちぎってちりばめた逸品である。
ふつうのヤナでは鍋に人数分より少し多めに出てくるので、みんなで取り合いになるのだが、ここのように大きめの器に盛ってあると取られる心配はないものの、鍋で出てくる豪快さがなくて、ちょっぴり寂しい。鮎雑炊
甘露煮2匹+刺身1匹+フライ2匹+塩焼き2匹+魚田2匹+鮎雑炊プラス@=9匹プラス@
よく食べたね。女性陣は2匹あるやつはパックを貰ってはじめからお持ち帰りの体制である(^^;) これで一人前3150円(いまは3300円になってる)だから、そこそこと言おうか、お値打ちな気がする。
また来年も行きたいなあ。店の玄関に置いてあった水槽にいた鮎・岩魚・鰻・蟹