山中峠 389m(2001.11.18) コレクションNo.820 地図

福井県南条郡今庄町山中−敦賀市元比田
古代の北陸道が通った敦賀・今庄間の峠である。

旧北陸本線の廃線跡を今庄から山中トンネルまで来るとトンネルの手前に古代北陸道と山中峠の案内板が現れる。そこで標識に従って左の林道へ入る。
        左の林道へ入る
林道へ入ってすぐに山中の集落跡があり、数個のお墓と1戸の廃屋が残っている。異様に柿の木が多い。廃村とはいえ山林には不釣り合いな赤い果実がたわわに実っているのは何とも寂しい。

柿に気を取られていたせいで反対側にある分岐の標識を見落とし、林道の峠まで登ってしまった。また間の悪いことにここにも「幻の北陸道」なる標識があったため更にダートを数十m登り、完全な廃道山道に入りかけた。
林道の峠(この手前に幻の北陸道の標識があったのだ)
しかし根が根気のない人間なのですぐ嫌気がさして撤退した(^^ゞ それにしてもおかしい、何で山中峠が出てこないのか?思案投首で林道を戻ると案の定、例の柿の木付近の反対側に分岐の標識を発見した。やれ嬉しや、これで古道へアタックできることになった。
      分岐点を見逃さないように
予想より道は悪かった。昨日の雨もあって道が柔らかいし、谷川に道が蹂躙されている。
  いちばん路面の良いところ
それに崖?のトラバース地点など道が斜面になりかけている。しかしそういうところに限って廃電信柱などがあるものだからわからないもんだ(^^;)
勾配が急になってくると杉林に囲まれた峠に到着する。峠には石室に安置したお地蔵さんと峠の標柱が建っていた。

あまり広くはないがちょっとした広場になっている。まだ朝のこととて吹き抜ける風は冷たくデジカメの電池が急速に衰弱していった。名残惜しいが来た道を引き返すことにした。