メイプル耶馬
   サイクリングロード



  (2009.11.24)  更新 2009.12.5
 
メイプル耶馬サイクリングロード
1975年に廃止となった大分交通耶馬渓線。その線路跡を整備して作られたのがメイプル耶馬サイクリングロードだ。2003年に日本経済新聞の「お薦めのサイクリングコース、ベスト10」でも第1位になったコースである。

私はそのとき投票した17名のひとりだったが、実際には行ったことがなかったので、今回峠漁りの中で訪れることにした。








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サイクリングロード
          参考ルート図



コース   

道の駅やまくに(宇曽)→大勢→白地駅→下郷駅→サイクリングターミナル→青の洞門 の往復


本編

その日は元々サイクリングロードに行く予定にはしていた。午後から雨の予報だったので、前後の峠漁りなどを調整して、雨の間サイクリングロードを走ることにした。廃線跡でも整備してあるから大丈夫だろうという読みからである。

まずは道の駅「やまくに」に車をデポして走り出す。サイクリングロードは対岸の橋の下を潜っていて入りにくそうだったので、ひとつ上流の橋から入ることにした。橋を渡っていくと偶然かかしワールドをやっている田んぼがあった。お祭りの御輿風景などなかなかリアルだった。
ひとつ上流の橋からアクセス(13:30) かかしワールド(13:35)



お目当てのサイクリングロードは淡々としたものだった。軽自動車くらいなら入れそうな道幅があったけど、車輌の通り抜けはできませんという看板が立ててあった。
サイクリングロード(13:40)



サイクリングロードに入ってすぐ、白地駅(しらじ)駅が現れた。民家の前に石置きのホームと駅の表示板が残されていた。ひとつ前が「うそ(宇曽)」で先が「なかま」とあった。この民家の土台にもブロックが使われているし、その高さが微妙に鉄道っぽかった。後で調べてみると、この民家はかつての駅舎で、住んでいる人は大分交通の保線に従事していた人だという(南正時著、失われた鉄道100選より)。雨だったし、そんな由緒正しい建物とも思わなかったので写真も撮らず惜しいことをした(ー_ー)
ホームが残る白地駅(13:44)



白地駅を過ぎ、崖が迫る谷筋を行く。どんなに険しくても路盤は大したアップダウンもなく続く。さすが廃線跡である。崖にからまったツタも紅葉してなかなかきれいである。
崖が迫る谷筋(13:48) 紅葉してきれい
メイプル耶馬サイクリングロード
ツタのからまる崖



崖のところを抜けるとトンネルが現れた。ちゃんと電気がついている。なかなかサービスええでないの!でも電気がついてない暗いトンネルもあったからここだけかなあ?
電気がついたトンネル(13:54) やっぱ外は明るい



サイクリングロード沿いにはところどころに道柱が立ててある。この辺りでは
表が「サイクリングターミナルまで5km」裏が「コアやまくにまで5km」である。だいたい1kmごとに立ててある。
「サイクリングターミナルまで5km」(13:58) 「コアやまくにまで5km」



道が一度対岸に渡る。その手前に大きな銀杏の木があった。カーブを切って渡る橋はガーダー橋である。
大きな銀杏の木 ガーダー橋



橋を渡って少し行くと、下郷駅が現れた。トイレや休憩所もあった。雨の中、休めるのはいいけれど、ゴア手袋は脱着するたびに中が濡れて指がきちんと入らなくなるので具合が悪い。カメラもザックも全身ゴアで防水してきているけれど、こういう時に困るのだな。しかも寒いし(--;)

そんな感じだったので耶馬渓サイクリングターミナルも無視して通過した。そこから例の道標の表示は「青の洞門まで○km」に変わった。
下郷駅


対岸に渡ると、紅葉のきれいなところがあった。ってそれだけのことだけど。
ここはメイプル耶馬サイクリングロードとしてあるだけにカエデ(maple、メイプル)が多い。
そしてまた対岸に渡り、何度もトンネルなどを潜って走っていく。
メイプルでっせ!(14:18) メイプル
また対岸に 何度もトンネルを潜る



そしてとうとう青の洞門に到着。サイクリングロードは対岸なので橋を渡らなくてはならない。洞門の手掘り部分は歩道になっているので、自転車を引いて入った。青の洞門といえば菊池寛の小説「恩讐の彼方へ」が有名である。しかし、あのような仇討ちとか罪滅ぼしなんてものはなかったそうだ。純粋に勧進をした僧のおかげでできたものだそうだ。
青の洞門は橋を渡った 対岸にある青の洞門
洞門
洞門内の手掘り部分



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