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栃木県佐野市韮川町と岩舟町小野寺の間にある県道７５号・栃木佐野線の峠である。
佐野市内から北北東に向け、県道７５号を辿る。峠付近は土砂採取のため真っ平らになっていて、どこが峠やらわからない。最高点の手前に分岐があって、細い方の道は現道に沿って登り、横の山の斜面をかすめて小高い位置に登っている。 |
| 最高点の手前で分岐がある（佐野市） |
謡坂 80m （2005.11.19） 地図
佐野市内から北北東に向け、県道７５号を辿る。峠付近は土砂採取のため真っ平らになっていて、どこが峠やらわからない。最高点の手前に分岐があって、細い方の道は現道に沿って登り、横の山の斜面をかすめて小高い位置に登っている。最高点の手前で分岐がある（佐野市）
分岐から２車線の現道を辿ると岩舟町との境界があって、ここが峠であることは間違いない。しかし先ほどの分岐は何なんだろう？最高点の先・南側へ土砂を運ぶダンプカーの出入り口があった。さらにその先には小高い所へ上がったと思われる細道との合流点があった。
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| 境界線 | 岩舟町側の分岐 |
状況から推理すると、この細道は旧道の峠道で、旧峠の南側を土砂採石場として掘り下げていくうちに峠よりも低くなり、最後に峠道も下に造り直したものと考えられる。
それを証明すべく細道へ入ってみた。思ったとおり細道のてっぺんにも境界の表示があるし、おまけに大正１１年に建てた「坂路改修記念碑」があった。
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| 旧道の峠 | 坂路改修記念碑 |
峠付近だけは植生が盛り上がって道路が峠の鞍部のように見える。しかし植生の先は土砂採取で削り取られたむなしい空間なのである。
栃木県の峠道を走っていると土砂採石場が多く、道が非常に埃っぽい。鹿沼土の本場だからか、土砂以外売り物がないからなのか知らないが、何だか故郷を切り売りしているようでもの凄く悲しい。
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| 旧道の峠 | 旧道の峠 | |
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| 旧道・現道の峠全景 | ||