臼ヶ峰往来(志雄越え) 270m (2002.6.9)コレクションNo.964 地図

富山県氷見市床鍋−石川県志雄町所司原
臼ヶ峰(うすがみね)を通り県境を越える峠道は万葉の昔から主要の交通路で大伴家持や木曽義仲、親鸞なども通ったという。

また江戸時代、将軍の交代時に諸国を巡察する巡見使が通った「御上使往来(ごじょうしおうらい)」の道に指定されていた。
三尾の集落から床鍋へと登る。ゴミの最終処理場を過ぎたピークから臼ヶ峰への分岐点があった。車道はかなりの急坂である。時々横合いから山道が交差してくる。これが「御上使往来」の旧道らしく、平野部の小久米(おぐめ)から床鍋の間にも旧道が残っているらしい。
山頂近くには駐車場や展望台、ミニキャンプ施設があってちょっとしたレジャースポットである。展望台には詳細な案内看板もあってなかなか楽しい。
しかし峠部分は展望台から草付き道を少し行った所にある。お地蔵さんや道標など盛り沢山の標示物で写真では雰囲気を伝えきれないのが残念だ。

しかしここからは先月濃霧の中を走った宝達山の電波塔や富山湾越しの立山も眺められて気分が良かった。