東海自然歩道岐阜周辺、古津、谷汲) (2002.2.24)     更新 2002.2.26


長良川越しに見る金華山と岐阜城(東海自然歩道、古津峠)

     プロローグ
出直し岐阜市市長選の投票を朝すませ、近場の峠攻めに行く。
先週の才峠に引き続き東海自然歩道を攻めてみた。

坊ヶ洞林道

東海自然歩道の「長良川展望の道」区間は岐阜市古津(ふるつ)の長良川河畔から松尾池まで。そして松尾池から百々ヶ峰(どどがみね)の東方を越えた三田洞(みたほら)までの2区間になっている。

どちらも2度越えているが、紹介するほどの写真がなかった。百々ヶ峰区間は坊ヶ洞林道として車道が別にできた。ここも3度目のトライである。
自宅から三田洞弘法まで走り、いつものように神仏温泉横から登り出す。驚いたことに「ながら川ふれあいの森」なる施設ができていた。

林道には木のゲートや駐車場ができていて、無料シャトルバスが運行されるようだ。ハイカーは林道を歩き、最高峰の展望台へ行ったりしている。ハードな東海自然歩道より明るくて、現代的なのは間違いない。
アースカラー舗装になった林道を登っていく。階段の東海自然歩道や支脈を巻いて上り下りするシングルトラックがあってハイカーが散策を楽しんでいる。MTB走りをするにはもってこいの環境ともいえる。
今日はドピーカン。三田洞の街並みをへだてて遠くの雪山がきれいだ。冠山・能郷白山、白山などが展望できる。さらに登ると、御岳や乗鞍も見えてくる。
          冠山

         能郷白山
林道最高峰の切り通し地点(340m地点)で老年ハイカーと会話を交わした。しかし
「選手ですか?」には参ったな(--;) 
格好が戦闘モードに見えたみたいだ。そういう意味ではニッカーに山シャツというスタイルの方が違和感がなくて良いのかもしれない。
下りだすと山の間から長良川が見えてくる。しかしスピードが乗っているので味わっていられない。東海自然歩道との交差点には木造の椅子と机がある(250m地点)。ちょうど登り返し地点なので注意しながらすっ飛ばしていった。

麓にも同じようなゲートがあった。さらに下ると大蔵山トンネル(有料)の入り口付近に出てくる。ここに東海自然歩道、古津峠の入り口もある。



古津峠(ふるつ) コレクションNo.905


        登り口付近
長良川鵜飼いの御料場(宮中への献上鮎を採る所)である古津から松尾池までの山越の展望区間である。

古津の大蔵山トンネル(有料)入り口付近から山道に入る。山の東斜面をスイッチバックしながら登っていくと、大蔵山トンネルや長良川、千鳥橋などが見えて、気分が良くなってくる。
尾根筋まで来ると道はストレートになり、麓を展望しながらの道行きとなる。長良川が木の間越しに見えて気持ちがよい。

しかし傾斜はだんだん急になり、岩場や鎖場が現れる。自転車も担ぐ場面が出てくる。
平坦になった所で長良川を挟んで金華山(稲葉山)と岐阜城(稲葉山城)が見える。濃尾平野北辺に屹立する名城、名山である。金華山の向こうには雪を被った霊山もうっすらと眺められる。
長良川越しに見る金華山と岐阜城(東海自然歩道、古津峠)
      中央が金華山、天辺にポツッと見えるのが岐阜城
さらに登ると展望台風にテーブルと椅子があった。ここでは伊吹山も見えた。峠(250m地点)はもうすぐだ。しかし案の定標識はない。だってここは本来山頂というべきであって、鞍部ではないのだ。

長良川と反対方向には鞍部に相当する窪みがあって、林道ができている。そちらも2度履修済みであるから、ここを峠としてカウントするのに良心の呵責はない。

         頂上部
さて下りだすと覚えてたとおりのクネクネのシングルトラックになった。先代パスハンでは少しは乗った区間である。ガード付きかつトップチューブが高い現行機では乗る気にもならない。結局全て押しになってしまった(T.T)
岩場を過ぎ、最後のシングルトラックを終えると、林道との交差点に来る。ダブルトラックになったし、やっと乗れるようになる。東海自然歩道との交差点までデンジャラスな下りをこなす。交差点から少し登ると萩の滝という小さいながらも風雅な滝がある。
さらに道を下って、松尾池に至る。松尾池は明治時代に木曽三川分流工事をしたオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケが作ったという。松尾池といわれるようになったのは松尾国松岐阜市長が昭和7年に改修工事をした後にそう呼ばれるようになった。

池の畔には合掌造りの家を移築した料理店があって、雰囲気が良い。しかし改めて通ってみると松尾池側の方が急なように思われる。乗車率は全体でも5%程度であるし、松尾池側から登った方が良いのかもしれない。とにかく自転車はない方が楽しめる道であることだけは確かだ。



淀坂峠 コレクションNo.906

根尾川の岸から谷汲の華厳寺まで辿るコースにある峠である。午前中のコースでシングルトラックにミスマッチな現行パスハンに閉口したため、今度はMTBを持ち出した。

左の林道からも右の自然歩道からも行ける
根尾川べりの岐礼からアクセス。途中までは林道のようで乗っていける。山道区間になった途端、急勾配で乗れなくなる。しかし階段ではないので下りなら乗れたはずとコース取りには後悔する。
杉林の中の道は福井の湯尾峠を思い起こすほど雰囲気が良い。峠直下で林道と交差する。今考えてみると、林道のまま来てたら乗れたかもしれないと思う。峠はスイッチバックして階段を登った所にある(280m地点)。
ここも峠の標識はない。奈良県の東海自然歩道にはあるのに岐阜県は怠慢だ!

下り始めは乗った。でもすぐに階段やスイッチバックが現れて、やっぱり押しになってしまった。こんなことなら谷汲から登れば良かった。
でも谷汲側は倒木がメチャ多い。乗り越えたり潜った倒木は10本ではきかないだろう。それに南側の谷なのにとても暗い。谷汲から登りだしたら怖じ気づいて引き返したかもしれない。
押し押ししながら麓のため池まで来ると華厳寺の真横に出た。あの華厳寺がため池と同居してたなんて知らなかった。

道は山門の手前で参道と合流した。この道は参道の東側にあるが、西側の林道からもアクセスできるようだ。

ホームページ | TOURING REPORT