徳城峠  202m (2008.11.2) 地図 

島根県津和野町小瀬こぜ−津和野町柳村やなぎむら
島根県津和野町小瀬と津和野町柳村柳の間にある旧山陰道の峠である。出典は「島根県歴史街道地図」樹林舎と「定本・島根県の歴史街道」池橋達雄監修からである。

峠の入り口に立ててある案内板によると
「徳城往還は津和野から浜田へ、さらに東に通ずる山陰街道であります。津和野から樫ノ実峠を越えて、商人から宿へおり、さらに鬼ヶ峠を通って、徳城峠を越えて、青原から添谷へ高津川を船で渡り、三星から横田・梅月を通って扇原の関門から浜田領へ入っていきました。」
だそうだ。

というわけで、午前中に津和野から樫ノ実峠鬼ヶ峠を探索したため、午後は山道の徳城峠をじっくり越えることにした。
GPSログによる旧山陰道・徳城往還の峠道



国道9号線・小瀬洞門のところに車をデポしてスタートする。
国道沿いの集落から大木川沿いに入ると、すぐのところに対岸に渡る鉄板がかかっていた。

国道9号線・小瀬洞門(13:44) 大木川沿いの道(13:51)



って橋やないの?うん、橋やない、鉄板
よく見ると橋は橋やけど、幅が細いし手すりがないから鉄板と同じや!
どうしよう? ほかに道はないし・・・
行かなしゃあないなあ(--;)
鉄板橋は単身でも怖いのに自転車連れなので超ビビる。

川には対岸に渡る鉄板が・・・(13:52)



こわごわ対岸に渡ると、草付き道だ。気持ちの良いふかふか道を進むと、徳城往還の看板があった。
これで旧山陰道なのが確定\(^o^)/

徳城往還の看板(13:56)


看板の先で道はもう最初のスイッチバックである。
道は気持ちの良いダブルトラック。落ち葉散り敷きだが、草は刈り込まれているのか背丈は低い。
最初のスイッチバック(13:56) 落ち葉散り敷き(14:03)


北側斜面とはいえ、ダートの山道が落ち葉だけで保たれているのは地元の人々がよほど整備されているに違いない。所々に崩れたところや倒木はあるけれど、通行に支障はない。雪も降るからか、赤黄のテープが木に結ばれている。ありがたくて頭が下がる。道も登りはじめ以外はゆったりとした登りが多く、落ち葉ふかふかでなければ乗っていきたいくらいである。また基本的に尾根道なのか、周りが開けた場所ばかり通っていく。

よく整備してある(14:07) 崩れたところ(14:13)
倒木(14:23) 赤黄のテープが結ばれている(14:26)



登りだして30分以上たち、高度的にも平行移動しだしたころ、看板が倒れている所に着いた。「史跡 徳城茶屋跡」の標柱がある。付近は木々に覆われているが、茶屋跡付近は平たくなっている。脇に倒れている看板は麓と同じような文面だが、途中が少し違っていた。
「頂上には駕籠立て(駕籠を立てて休む所)や茶屋があり、蓬莱糖という名物の菓子を売っていた。」
とある。道はまだ登っていたが、おおむねこの辺りが峠付近ということだろう。

茶屋跡に到着(14:30) 史跡 徳城往還の看板(14:30)
徳城峠の茶屋跡
            史跡 徳城茶屋跡の標柱(14:30)



周りが竹林になってくると、道は高度的にほとんど平行移動していく。峠部分というか尾根上の道になっているようだ。さあ、下りである。

竹林は幻想的(14:35) この辺りが最高点か?(14:38)



下りといっても、ゆったりとした傾斜だし、落ち葉ふかふか道なので、乗ってもとばせない。湿地のようなところとか落ちている小枝が車輪にからまったり、乗車するには不安定である。

下りの途中(14:44) 湿地を抜ける(14:54)
トラバース状に下る(14:54)



竹林が出てきたところに石の標柱があった。「猿田彦大神」とある。その脇に壊れた石像の残骸が・・・
これが猿田彦大神? しかし、なんで石見の山中で猿田彦なんだろう?
猿田彦といえば天孫降臨、伊勢の住人である猿田彦がこんな山中に祭られるのは何故だろう?

ウィキによると猿田彦は天孫降臨の際に道案内をしたということから、道の神、旅人の神とされるようになり、道祖神と同一視された。そのため全国各地で塞の神・道祖神が「猿田彦神」として祀られているそうである。うーむ。ええ勉強をしたわい(^^;)

竹林の脇には(14:57) 猿田彦大神が・・・



そして竹林のスイッチバックが出てくると、麓である。この峠道、どちらも取っ付きが急勾配である。峠の表裏理論でいうと、どちらも裏のような造り方である。不思議だ(~_~)

このあたり、山陰道はもともと高津川から津和野川の谷を遡って津和野へ行けばいいものを、わざわざ峠越え4連発(徳城峠・鬼ヶ峠・廿田峠・樫ノ実峠)をやっている。川沿いの道は崖っぷちで危険とか雨水で浸食される不安定な道であること。また川沿いの道より峠道の方が一直線になること。二つの理由からであろう。

そしてここ徳城峠は峠というより山越えなので、こういう造り方になったのだろう。

竹林のスイッチバック(15:00) 麓(15:01)



麓の車道に出た。小瀬側と同様、徳城往還の看板が立っている。こちらは柳川沿いに開けた集落である。柳村から山陰道は鬼ヶ峠を越えるのであるが、午前中に履修済みなので、小瀬にデポした車を回収しにここから柳川沿いの車道を下った。

車道に出た(15:04)
柳の集落、鬼ヶ峠方向(15:06)



最後に峠道の様子を動画にまとめてある。へたれな言動も入っているけど、ご笑覧あれ(^^ゞ

       徳城峠の動画



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