棚野坂&リベンジオフ

    (2005.10.30&11.3)   更新 2009.1.25  地図
棚野坂の六地蔵さん
レオナルホドさんの掲示板でお話がまとまった北山・鯖街道シリーズのオフである。

2.5万図になく、山地図にしか載ってない棚野坂。昭文社の「京都北山2」を見ると、高浜から福谷坂峠・石山坂峠を越えて来た若狭越えの道(高浜街道)の峠となっている。
棚野坂の六地蔵さん



コース
道の駅「名田庄」−口坂本−棚野坂堀越峠(旧国道の峠)−道の駅「名田庄」

第1次探検隊 (2005.10.30)

CAST
映像の魔術師、レオナルホドさん 浪速の細工師、加茂屋さん
京都北山ミステリー案内人、ワシはGTさん 自転車の魔女、nanaさん
クラシカルエレガンス、UGの兄♭♭♭さん フィールドのパティシエ、大黒屋さん
走る人間コアラ、m-kojimaさん トレイル雑伎団、Mikeさん
私こと ナワ〜ルド@峠おやじ
※称号は勝手に付けさせて貰いました m(_._)m
道の駅9時30分集合ということで、三々五々参加者が集まる。

昨日の雨にもめげず、約一名悲惨な方を除いて、棚野坂攻略作戦は始まった。
第1次探検隊(9:53)




道の駅をスタートし、国道162号線を少し下り、口坂本の橋を渡ると峠道へ入る。橋を渡ったところから直ぐ山道ダートが始まる。
国道から橋を渡る(10:05) 山道ダート、まだ元気(10:10)




そこには壊れかけた白壁の土蔵があった。こんなところにあると廃村八丁を思い出す。ところがコースリーダーGTさん、今年2回目のミスコース。お蔵の先の分岐を右へ行ってしまった。

スイッチバックを何度かかました後でミスコース臭いというので偵察隊発進。お蔵まで戻り、分岐を真っ直ぐ登ってみると「登山道」の案内板発見。正規ルートへ復帰する。この間15分ほどロストした。
白壁の土蔵(10:11) 正式ルート(10:25)




正規ルートを登る。そのうち地元山岳会の方々に追いつかれる。来週30名で登るために道の状況を偵察に来たとのこと。先に崩落地点があるらしい(~_~) そんなことも知らない我々はフウフウ言いながら登るのであった(--;)
押し(11:06) 担ぎ(11:06) スイッチバック(11:09)




しかぁし、情報に間違いはなかった。唐突に崩落地点は現れた。100m以上あろうかと思われるほど山腹がごそっと地滑りし、かなり上部まで崩落している。

試しにムリムリ尾根まで登ってみた。しかし尾根には道はなかった。地元山岳会さんは探索の後、尾根を登って行かれたが、私たちは自転車付きなのでもう少し幅がないと辛い。
大崩落(11:06)




崩落地点を眺めながら強行突破派2名と撤退派7名の小田原評定や崩落内の探索などを行った結果。時間も押してきていることもあり、ここで昼食の後撤退することに決まった。

昼食はnanaさん特製の湯豆腐。山中での湯豆腐は絶品。多い人は2度お代わりをするほど好評だった。
湯豆腐(12:35)




下りは撤退のうっぷんを晴らすべく、乗れるところはガンガン乗った。そのせいか転倒者続出。私など崖下へ転落しかけ、木の枝につかまって九死に一生を得た始末だった ハンセイ☆ ̄(_._)

そんな怖い下りを終え里へ出ると、川を見たメンバーは帰る前に自転車に付いた泥を落とそうと、川で洗濯をした。

峠を前に撤退した苦い思いもここで洗い流せたかどうかは定かではない(--;)
川で洗濯(^^;)(14:14)




第2次探検隊 (2005.11.3)

このままでは終われない。そんな思いにとらわれていた有志がふたたび道の駅「名田庄」に集まった。
CAST
映像の魔術師、レオナルホドさん 京都北山ミステリー案内人、ワシはGTさん
走る人間コアラ、m-kojimaさん スレンダー、りくさん
私こと ナワ〜ルド@峠おやじ
今回は前回の撤を踏まないよう9時集合だった。空は曇天、アクセス時には雨も降っていて、中止もしくはショートカットもやむなしとも思われた。

しかしリベンジ隊が集まりスタートする頃、雨はやんでいたので8時45分にスタートすることができた。
第2次探検隊発進(8:48)




山道に取り付き、ルートを間違えた地点も遺漏なくクリアし、ドンドン登る。しかし今日は蒸し暑い。ジャージを脱ぎアンダー1丁でちょうどいいくらいだ。

問題の崩落地点へ到着(9:45)。前回ルートを見定めたと豪語していたm-kojimaさんであるが、実際に自転車を通そうとすると、手渡しで運ばざるを得ない。落ちそうな斜面に立ち、地滑りで倒れた木の上を乗り越え、まともに歩ける地点へ出たのは10時10分だった
木の上まで自転車を引き上げ 最悪の地点を突破(10:08) 最後に人が下りた




最悪地点を越えたので、休憩しながら辺りの紅葉を撮った。この辺りは地滑りした山腹が崩落せずに残っている所で、峠道も何となく残っていた。
崩落最悪地点を越した所(10:20)




残っている峠道を辿り、案内板が立つ所に出たとき、「ハイカーが後ろから来てますよ」りくさんの声がかかった。こんな所によく来るわと思いながら「何人くらいかなあ?」などと考えていると、ヌッと現れたのは案内人GTさんだった(゚o゚) えっ、いつのまに来たの?

GTさん曰く、今日は行けるかどうかわからなかったし、遅くなったので徒歩で追いかけたとのこと。北山案内人の登場でいやがうえにも皆の志気はあがった。
GTさん現る(10:29) 案内板が立つ所(10:32)




崩落地点を過ぎると、勾配も緩くなり、道は尾根筋をトラバースしながらアップダウンするようになった。我々はこれまでの鬱憤を晴らすように乗ったり押したりを繰り返した。

遠くからチェーンソーの唸り声が聞こえてくる。誰かが峠の道普請をしてるのだろうか?そういえば今日は倒木もカットしてあり、前回より苦労しなくて済んでいる。道普請をしている誰かさんのおかげだなあ m(_._)m
長いアップダウンの後、何とか峠近くにある六地蔵に辿り着いた。六地蔵には第一次探検隊のときにお会いした地元山岳会さんが休んでいた。30人という大集団を通すために道普請をしておられたのだ。ご苦労さまなことである。

ところが、チェーンソーを持った実年のおじさん、怖い顔で
「通行料を払っていけ」
私に向かって手を出した。
「はぁ〜ん」
そんなバカな!思わず笑ってみたが、おじさんの顔は憤ったまま。ウソか本気かわからないので、私ゃお地蔵さんの後ろへ自転車を立てかけ、是が非にでも見たかったお地蔵さんを写真に収めた。
棚野坂の六地蔵(11:37)



このおじさん、チェーンソーを持った風貌などから仮にジェイソン氏としておこう(~_~)。
後で聞くと、このジェイソン氏「笑って誤魔化すな」とか「自転車で来るな」とかブツブツ言ってたそうで、完全にマジであったようだ。自転車に恨みでもあるのか、よそでよほど酷い目に遭ったのか知らないけれど、初対面の人に向かって言う言葉じゃないね。道の整備は確かに有り難いことだし、自転車を通すためにやってるのじゃないのはわかるけど、地権者でもないのに通行料を取る権利はないよ。

それにお地蔵さんの前で言わなくてもいいんじゃない!福井県には木の芽峠に「言奈地蔵」という怖いお地蔵さんがあるんだよ。お地蔵さんの前で滅多なことを言うとヤバイのを知らないな。せいぜい気ぃつけなはれや(--;)


六地蔵さんの撮影会終了後、我々は速やかに峠へ向かった。これ以上ジェイソン氏と同席したくなかったからである。そして峠で昼食をとった。昼食の間、GTさんは無線の交信に忙しい。
「CQCQCQ。CQCQCQ。
こちらのコールは○○○○○。えー、京都府北桑田郡美山町、移動受信します。どうぞ!」
そのコールサイン?を聞いて皆思わず笑ってしまった。だって凄いネーミングなんだも〜ん。下の動画で聞けるよ(^^;)
棚野坂峠(11:48) 朝からメンバー(12:36)
峠で無線の動画



さて、昼食の最中に食事を終えた地元山岳会が京都側へ下りていった。目の前を通りぎわに前回お会いした方から
「どこか通りにくい所はありませんでしたか?」の質問があった。通りにくい所はあるにはあったが、ジェイソン氏の手前
「いいえ、ありません」と答えるのが精一杯だった(--;)

しばらく峠にとどまってから雨が落ちてきたのをきっかけに下り始めた。京都側には崩落箇所もなく乗車率もかなり高く、デンジャラスだが楽しい下りだった。しかし堀越峠旧国道に合流する手前で、とうとう地元山岳会に追いついてしまった。勤労奉仕されてるのを抜くのも何なので後ろからゆっくり下りた。旧国道との合流点でも例のジェイソン氏、怖い顔で睨んでいたらしい(--;)

朝の集合に遅れて来たGTさん、旧国道との合流点にMTBが隠してあった。棚野坂は徒歩の方が早いと踏んだからだという(゚o゚)。 山道から出たことで雨が当たるようになり、本格的に雨中装備に変えて堀越峠へ登りだした。峠へはすぐ着いた。峠は何もなく、市町村の境界表示棒と石垣だけが残っていた。
旧国道との合流点(13:04) 堀越峠(13:12)



峠からダウンヒル。雨は少し降っていたが、それよりダートなので下からの巻き上げの方が酷かった。ガードを付けてない人は大変だ。今回行った自転車はフルサス1台、フロントサス3台、フルリジッド1台とバラエティに富んでいた。せっかくのダートなのでお互いに自転車を交換して乗り較べて下ったのも楽しかった。
中腹(13:28) 深山幽谷




最後に水たまりがあるとの予告場所は現国道との合流点であった。「北斗七星」の名田庄村の看板が立ててある所だ。しかし、峠のトンネル側に向かって反対向きに合流しているのには面食らった。後は2車線の現国道をぶっ飛ばして下り、道の駅へ凱旋した\(^O^)/

初回の皆さん、峠を越えられなくて残念でした。リベンジ隊の皆さん、成功おめでとう。また皆でチャレンジしましょう。
現国道との合流点(13:46)


最後までお読み下さり、ありがとうございます。最後にGTさんのコールサイン正解?をお教えしましょうね。
「ジュリエット・シアラ・スリー・ユニフォーム・パパ・ナンシー・ポータブル・スリー」と言ってると思います。聞き取れましたかぁ?
でもこれってネーミングやなくて無線特有の暗号なんだって、Jはジュリエット、Sはシアラのようにアルファベットを
通話表で読み替えて呼びかけてるんだそうです。で、正解は「JS3UPN/3 」だそうです。



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