武石・大河原峠ツーリング (2000.7.29〜7.30) 2000.8.3更新
鈴木雷太選手(真ん中)を囲んで
プロローグ
「峠おやじ」の掲示板から夏場の避暑に信州の峠をやろうということになった。
避暑であるからお泊まりは涼しい所ということで1500m付近というと場所が限られてくる。そいつに峠を絡めるとなるとやっぱ大河原峠かなあ?でも車は複数にしておかないときついしなあ。というわけで多数空母群のサポートによる機動作戦にすることに決定した。
コース
7月29日
- 松本郊外稲倉−美ヶ原林道−武石峠−三才山峠−保福寺峠−稲倉峠−稲倉−車移動−白樺湖 (ゲリラキャンプ)
7月30日
- 白樺湖−女神湖−大河原峠−望月町−立科町
CAST
CAST 自転車 空母 後詰めはお任せ中尾さん タバタサイクル・ランドナー − マウンテンおやじmokubeiさん GIANT MCM team パジェロ・ロングバージョン 兵器おやじGAMIさん ナカジマ・700Cツーリング スバル・インプレッサ ダンシングプロフェッサー大さん 丸石エンペラーツーリング トヨタ・アルデオ ランドナーの帝王乾さん タバタサイクル・ランドナー ホンダ・オデッセイ コメディアンせいのさん 丸石エンペラーランドナー − 地元望月の星ZINさん ピナレロ・ロードレーサー − ボヘミアンすずさん トーエー・スポルティーフ スバル・レガシィツーリングワゴン 峠おやじナワ〜ルド cannondale セキソー・トランクサルーン
本編 7月29日
前日7月28日、私ゃ、下道で悠々行ける目論見であった。ところが突然お通夜ができてしまったので高速でアクセスせねばならなくなり、停泊地の松本郊外稲倉へは午前1時到着になってしまった。
信州といっても800m程度の所では夜でも暑い。しかも昼間は気が付かなかったが、大型トラックが轟音をけたてて前を通り過ぎる最悪の環境だったので場所のセッティングに反省しつつ寝苦しい眠りについた。
GAMIさん、ZINさん
5時半頃起きてみると東京のスバル艦隊以外は集結が完了している。各々朝食やら朝のお務めを済ませているうちにスバル艦隊も到着したため、デポ地のチェーン脱着場に移動し、8時頃にスタートした。
まずは稲倉から美鈴湖まで。のっけから急坂のお出迎えだ。9%勾配の看板が何度も出てくる。全部9%?他の表示はないんかあ(--;)しかしZINさんの言によると松本から登ると15%勾配があるらしいし、ツール・ド・美ヶ原ではそこを登らされたとのことだ。
ゴルフ場の横を通り過ぎる辺りでMTBに乗った小柄な女性がダウンヒルしてきた。早朝だし、格好も決まっていたので松本在住の有名選手ではなかろうか?ひょっとして小林可奈子選手・・・なんて思っちゃいました。
美鈴湖で大休憩後、いよいよ美ヶ原林道のアタック開始。去年まで有料林道であった証のの料金所付近から劇坂になっていく。いきなりの14%勾配。先ほどの悪口の報いなのか?でもスバル艦隊両氏は「とても14%には見えない」と雑言を垂れている。両氏とも勿論すぐに先行開始。mokubeiさん、超高速回転両脚で後を追う。大さん、いつものダンシング。ランドナー部隊は悠々としんがりを務めている。
ここは所々で下界の眺望と北アルプスが眺められるので楽しい道のりである。景色の良いところでは不良中年軟弱ツーリストの本領発揮で休憩動議が出まくる。そんななか11時過ぎに武石峠に到着した。
14%勾配表示
まだ昼飯には早いかな?どうせなら景色の良いところがいいなと思っていると、武石村側からMTBの若者がひとり颯爽と登ってきた。そこで尋ねてみると「もう少し美ヶ原方面に登るとあります。」とのこと。
しかし横顔を拝見するとどっかで見たような・・・・
私「ひょっとして、雷太さんですか?」
雷「そうですよ。」
私「うわーっ、やっぱり。是非一緒に写真を撮らせて下さい」
雷「皆さんはどちらからですか?」
私「インターネットとかニフティの仲間なんです」
雷「ニフティは僕もちょくちょく覗いていますよ」
てなわけでみんな俄ミーハー状態に陥ってしまった。
その後雷太さんはスイスイと美ヶ原方面へ登っていき、残された我々はもうちょい登った景色の良いところってのに行ってみようとデレデレ登りだした。そこは「思い出の丘」なる高台で松本盆地が地図のように見て取れる絶好のポイントであった。我々もそこを迷うことなく昼食地点と定めたのであった。
昼食後はいよいよ蝶ヶ原林道である。武石村へ下りる道との分岐点では「通行止め」表示ながら舗装になっていたため、ロードレーサーのZINさんでもひょっとすると踏破できるかもと淡い期待を抱かせる。
烏帽子岩鹿教湯への下り道分岐点に到達するとそこから林道はダートとなっていた。23cのZINさん、残念ながらここでリタイヤ。下界への道を選ぶ。ダートになってすぐ、尖った岩嶺が出現、烏帽子岩だ。遠く松本方面も望まれて、さすがに尾根道は景色が良い。
三才山トンネル真上の標識を過ぎると三才山峠に到達する。三才山トンネルの道筋が直下に見えるくらい切り立っており、本当にここが峠なのかと訝しげに感じられる。
峠道は江戸時代から使われなくなっていたそうだから前後の道がないのも当然かもしれない。
ここからは下り基調ながら登ったり下りたりの繰り返しが続く。でもダートにMTBはベストマッチングで、石を蹴散らして下っても何ともないのが嬉しい。保福寺峠直下に林道は繋がっている。保福寺峠の道も舗装になり、峠も看板がまるで変わっていて別の峠のようである(ToT)
MTB部隊のmokubeiさんと到着してから待つこと20分ほどパンクしたというすずさんが現れた。25Cではきついわなあ。それにしても28CのGAMIさんが無傷なのには驚いた。さすが兵器おやじはダテじゃない。
三才山峠付近
烏帽子岩付近
三才山峠付近しかしGAMIさんのいうとおり美ヶ原から蝶ヶ原林道では水場がない。高校の頃このルートを反対に辿ったGAMIさんはあまりの渇きに水たまりの水をすくって飲んだそうだ(@_@)
保福寺峠からの下りは快調そのもの。麓の集落の自販機目指して不良中年達は下っていった。
本日最後の峠は稲倉峠。車のデポ地まで戻るための関門である。標高差は300m程度だが道の状況がわからない。国道まで下りてしまい、危くミスコースしかけたが地図と地元ピープルのお導きで何とかリカバリー。
しかし入り口から真っ直ぐ登っていくという下品な坂。途中から林道になって屈曲しだし、峠に着いてみると何と何とここは東山道であったという。保福寺峠は有名なのだが、ここがそうだとは知らなかった。おまけに松本市内が眺望できる2度美味しい峠だった。下りきった稲倉の辻にも双体仏があって街道風情が味わえる峠道であった。
あとはデポ地から車で移動。まずは立科町の立ち寄り湯「権現の湯」。蝶ヶ原林道でお別れした地元民ZINさん、先回りして到着しておられる。皆一緒に温泉と夕食を楽しみ、明日のための回収車を立科町内にデポ。買い出しや給油を済ませながらゲリラキャンプポイント白樺湖へ向かった。
白樺湖では車をコの字型に配置してテントを張り、真ん中でお待ちかねの宴会。誰かさんを魚に女性のうわさ話に終始したのは世の常か?テントとキャンピングカーで別れて寝たけれども、誰もいびき大魔王の餌食にならなかったのは幸いだった。
7月30日
女神湖付近今日は白樺湖から大河原峠へ登って下るだけである。地元民ZINさんとのお約束を果たすため7時半に出発。昨日ほどの劇坂はないとのことであるが、疲れが残っているのか、ペースが上がらない。道もリゾートっぽく、テンションも上がらないが、景色がいいのが救いである。
夢の平林道は自転車タダということでラッキーである。また1800m付近で休憩していると寒いほどである。峠まで2km付近でZINさんと待ち合わせ成功。ここからは望月の星ZINさんにコースリーダーをお任せする。
あと2kmとか高原状とかいっても少しづつ登っているし、吹きっさらしの所に猛烈な風が吹くものだから早々に戦意喪失してデレデレと走ってしまった。峠は尾根を何度か回った後に現れた。
ヒュッテや売店・トイレといった山登りの基地に一般ドライバーが来てるような印象だ。写真を撮ったり昼食には早いということでビールにしたり、寒いということで雨具を着込んだりと2000m超級の峠は面白い。さらに望月・浅間山方面の眺望が見えるのだそうだが、かすんでいて残念だった。
下りの春日渓谷沿いの道は屈曲して楽しい。所々舗装が割れていてデンジャラスでこれまた楽しかった。下っていって暑くなったので上着を脱いでいると皆が追いついてきたが、すずさんが遅れている。パンクのようだ。すずさん待ちで自販機休憩してるところに「パンクです」と報せてくれたドライバーとすずさんの到着が10秒ほどしか離れてなかったのには笑えた。
後は地元民ZINさんの先導で国道を避けたご機嫌な裏道?だが、丘のアップダウン続きなので不良中年には酷なんじゃないのかえ?と思っている間に回収地点に到着。回収車と白樺湖まで戻り、昼飯後に解散した。
今回は多数空母群の連携とゲリラキャンプ設備がないとできない経験でした。天気にも恵まれたし、メンバーにも恵まれました。遊んでくれた皆さんありがとうございました。