砥坂峠(とさかとうげ) 545m (2004.6.13) 地図

岐阜県郡上市高鷲町神道(たかすちょうごうどう)−鮎走
砥坂峠は郡上市高鷲町神道と鮎走の間にある白川街道の小さな峠である。

前谷で石徹白へ行く白山道(郡上街道)と白川郷へ行く飛騨道(白川街道)が分岐する。分岐点付近には文久元年に立てられた十一面観音像がある。このあたりは長良川と前谷との合流点にあたり、街道は川沿いではなく、前谷左岸の少し山手にある白山神社付近を東進していたらしい。
久々野へ行く道との分岐点(8:43)



合流点を過ぎると、街道は国道156号線まで下りてくる。そのまま国道を東進し、神道地区へ入ると「たてかべ」と呼ばれる山が川につきだした難所がある。当時はこの難所を避けて、神道から砥坂峠を越えた。神道のバス停から左折し、小さな橋を渡ってすぐ右折する。
神道(8:52)バス停を左折 神道内で右折(8:54)




小集落の奥に駐車場があって、その奥から道が杉林の中を斜めに登っている。けっこうな急坂で、さすがに押したが、峠にはすぐ到着した。峠にはお地蔵さんが並べてあって、なかなか風情があった。


杉林の中を登る(9:00)
砥坂峠のお地蔵さん
砥坂峠(9:05)



「歴史の道 調査報告書」によると、ここから真っ直ぐ降りないで、少し尾根伝いに北進してから鮎走地内に降りたようである。報告書にあるような山道はなくなっていたが、そのかわり麓付近で道は民家に遮られて消失しているようであった仕方がないのでお地蔵さまの祠脇などを通ってムニャ・ムニャっと降りた(^^ゞ
峠付近より鮎走地内を見下ろす(9:15)



麓へ降りてから行く手を遮った民家の前へ来てみると、往古の道らしい畦道のようなものが残っていた。街道探索のときは安きに流れず、突っ込んでみることも大切だと反省させられた ハンセイ☆ ̄(_._)
鮎走地内より峠を望む(9:25) 麓(9:30)