志賀峠(比叡山ドライブウェイ) (1973.5.30) コレクションNo.62 地図 2.5万図
「禁断のゲート破り」

京阪滋賀里駅より志賀峠を越え、山中町を経て、京都の北白川へ至る古道の峠である。この道は、志賀の山越えとも今路(道)越とも呼ばれ、大津と京都を結ぶ最短の道であった。

ここに自転車で行こうとすると、山道を行くか、田ノ谷峠(山中越)から比叡山ドライブウェイを通って行くしかない。比叡山ドライブウェイは昔も今もずっと自転車通行禁止である。しかし諦めきれない我々(私と原口氏)は有料道路のゲートが夜閉まることに目を付け、夜中にゲート破りをする事にした。

ゲートも結構高さがあるため横の崖を担いで越した。しかしいざ走り出してみると夜中のこととて「ホーッホッホッー」というフクロウの鳴き声に怯え、真っ暗な山道と眼下にまばゆい大津や京都の灯という異様なシチュエーションは我々の五官を肝胆せしめたものだ。おまけに野犬には追いかけられたし・・・ああ二度とやりたくないわ(ToT)