小野峠  336m (2004.7.11)   地図  

滋賀県甲南町牛飼−甲南町塩野
甲南町から信楽へ行く国道307号線の旧道峠である。

甲南町から信楽へは、滝川の渓谷沿いは険しく、昔の土木技術では安定した道が確保できなかったと思われる。そのため庚申山広徳寺のある山の鞍部を乗り越す小野峠ルートが取られたようである。

麓の集落にある庚申堂の標石塔上に鎮座する三猿(みざる・きかざる・いわざる)。その脇にある案内板にもここが広徳寺の表参道登山口である旨が記されている。
庚申堂の標石塔



国道307号線から分岐し、旧道へ入る。道脇に庚申堂の標石塔(上の写真)があり、続いて神社の脇に標石柱が現れる。有名どころの地名が彫ってあるのだろうが、達筆すぎてわからない(^^ゞ
そのまま道を辿ると、信楽高原鉄道のガード下を潜って山間に入る。
甲南町の麓にある神社と標石柱
信楽高原鉄道のガード



通行禁止の柵が置いてあったが、気にせず突破。ゆるい坂をくねくね登っていくと、10分ほどで峠に到着した。ここから庚申山広徳寺へは林道庚申山線で登っていけるようだ。
林道庚申山線との分岐



峠は境界にも分水界にもなっていなかった。信楽側へ下り、信楽高原鉄道の踏切を過ぎて国道へ出たところに小野地蔵尊がある。ここで小野の名が初めて出てきた(^^;)

境界にも分水界にもなっていない小野峠であるが、牛飼側へ流れる滝川と信楽側へ流れる隼人川の分水界は国道307号線と信楽高原鉄道が通る谷の中にある。文字通りの谷中分水界である。
国道へ出たところ 小野地蔵尊(牛飼延寿会)