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ツーリングマップルには「杉坂峠」となっているが、同じ昭文社から出ている山と高原の地図によると「杉峠」である。峠の集落が「杉」であるから「杉峠」が正当にも思えるが、旧道は「杉坂」というようだし、近くに「杉坂山」もあって迷ってしまう。峠にある看板も「杉坂の御神木」になっているので「杉坂峠」にしておこうと思う。 栗栖の集落からすぐに劇坂が始まる。道は狭く、九十九折れながら急角度で高度を上げてゆく。多賀・彦根方面も展望が開けて気持ちのいい道だ。山も急傾斜なのか５月中旬のこの高さなのに息が白く見えたのには驚いた。断熱膨張で空気が冷えてくるのだろうか？峠には伊邪那岐命（いざなぎのみこと）が降り立ったという話が伝わっているという看板があった。峠から少し下りたところにある杉という集落も何でこんなところにいうような山間の小集落である。冬季は無人であるらしい。 |