キャンピングカー・トラブル記録

車輪脱落危機一髪  2008.6.1 更新 


ホィールナット脱落事件(1996年5月)
GWに紀伊半島の龍神高野の峠を越えたとき、少しフラフラする感じがした。そのときは気が付かなかったが、同じ月に天橋立あたりを走っていたら、えらくフラフラしてきた。調べてみると前輪の5本ナットのうち2本が脱落していた。しかも他のワッパもすごく緩い状態だった。

→ 応急処置で全ナットをカチカチに締めた。スタッドレスからノーマルタイヤに変えたとき締めが緩いとは感じていたが、そのあと定期点検に出したから大丈夫だと思っていた。
「点検に出した後はネジの緩みに気を付けろ」
と自動車関連本に書いてあったが、本当にそんなことがあるとは思わなかった。


後輪パンク(2008年5月25日)
強制休暇で東北へ行った。
会津地方の国道から旧道峠(鳥井峠)をゲットしようと旧道に入ったとたんガタガタいいだした。後輪をパッと見てもわからない。で、峠をやってから戻り、もう一度点検したら原因判明。板がタイヤに貼りついてる(-.-;)板を外しかけたらぶっとい釘が刺さってるぅ。板を外したら「プシュー」ダメだこりゃ。仕方ないのでスペアタイヤと交換。
パンクだぁ!(ToT) 凹んだタイヤとスペアタイヤ


しかし、ふつうスペアタイヤの空気圧なんか低いままだからGSなどで空気を入れなきゃならないけれど、今回は持って来てるもんね。車用のポンプ。なんでそんなもん持って来てるかって?実は私も初めて持って来たんだよ。

それはね。
エアサスペンションの圧が渋かったので調整用に持って来たんだ。不幸中の幸いだったよ。
車輪を外す(ドラムの上にある太いのがエアサス) ポンプで空気を入れる



車輪脱落危機一髪(2008年5月31日)
前日から足周りがおかしかった。
えらくガタガタする。後輪のパンクのようでもあったが、どれだけ調べても異物が刺さっていることはなかった。見た目ボルトナットも緩んでいるようではなく、タイヤも変形しているようには見えなかった。それでも感覚的には昔起こったタイヤの変形に感覚が似ていると勝手に決め込んだ。そして休暇の残り2日とも雨予報だったし、万が一に備えて山形から帰ることにした。

夜の国道をひた走り、途中の道の駅でもタイヤなどを見たけれど、問題なかった。そして新潟県の海沿いに出た。おりから風速10mの横風を受けて車体が揺れる。これが判断を鈍らせる大きな要因だった。ガタガタ音は相変わらずしていたが、揺れるのは風のせい・・・と思った。
異常の原因がわからなければ高速に入る前に給油したGSで見てもらえば良かったのだ。でも、お願いしなかった。高速に入り新潟県内のPAで寝た。

翌朝は雨。雨では車輪を見る気にもならない。そのまま走り出す。相変わらずガタガタするが、ダートをゆっくり走ると揺れるけれど、スピードを出すとかえって揺れなくなる。それと同じ論理で高速でスピードを出すと安定してしまうのだ(--;)

長野県内に入り、松代PAで給油。店員はタンク内に入れる添加剤の押し売りとかブレーキランプの点検はやってくれたが、そこでも車輪の点検はしてもらわなかった。ダンカミさんとこに携帯から「給油中」のカキコミをして出発。姨捨SAへ登る。なんかガタガタが酷くなったような・・・麻績ICを通過し、たまらず筑北PAに緊急避難。その日はじめて車輪を見た。
「なんじゃ、こりゃ〜!」

ひと目見てゾゾ〜ッとした。
なんじゃ、こりゃ〜!
ホイールの穴が横に広がり、ボルトナットは削れて変形している。こんなになるのは車輪の締め付けが緩んでいたに違いない。よくこれで走ってこられたものだ。もう少し走っていたら車輪が外れてスピン、もしくは横転。外れた車輪は転がっていって他車を直撃。なんてどっかで見たような大惨事が起こっていたかもしれない。とりあえず新聞沙汰にならんで良かった(--;)



JAFを呼ぶ
しかし、最悪の場で見つけたものだ。姨捨SAだったら麻績ICまで近いので自力脱出して、そこらの修理屋さんに車を置いて、自分は麻績駅から鉄道に乗ればいい。いや、松代PAの給油時に見つけていたら、長野市内だし、もっとましな対応もとれたはず。でも「たら」は海にしかいない。いや、それより何で車輪の増し締めをしてみなかったのだろう。などと思っても後の祭り。後悔先に立たずである。

では、これからどうするか?ここ筑北PAから豊科ICまではアップダウンがあるし、距離も長い。自力で走って車輪が外れたらそれこそ新聞沙汰だ。では・・・

じゃあ、JAFを呼ぼう。
電話して、症状・場所・車種・重量・寸法などを報せると、4〜50分待ってくれとのこと。
待つこと40分。道路公団?の作業車と見まごうような大型車が来た。松本から来たようだ。このような場合、一度麻績で下りて入り直し戻ってくるのだそうだ。現状を見て第一声。
「こんなになるものですねえ。初めて見ました。」
驚ろかれた。松本のディーラーへ連絡。受け入れを確認してから車を積載する。私が運転して乗り上げた。
車は自走で乗り上げ カタパルトを上げる



松本のディーラーへ
松本のディーラーまで運んでもらい見てもらった。直し方は破損したボルト・ナットを外して新品に付け直す。破損したホイールは当然使えないので、パンクしたスペアタイヤをパンク修理してもらって付け替える。こういうシナリオであることは自分でも容易に書けた。ただ問題は私の車に合うボルト・ナットがディーラーに在庫しているかどうかである。1995年のナット脱落事件のとき岐阜のディーラーには在庫がなく取り寄せだったから。

在庫がない場合、松本に1泊しなければならないかも?搬送してもらった人に脅されていた・・・でも
幸い在庫は合った。関東三菱さん、あんたはエライ\(^o^)/

直してもらった。全て終了したのが13時頃。これならけっこう早い時間に帰宅できる。発見したのが9時40分頃。最悪今日中に帰れるかどうか危惧していただけに素早く対応してもらえてありがたかった。
摩耗したボルト・ナット 外したホィール
外したボルト・ナットはビニール袋に入れて返してくれた。ナットがすり減っているのはわかっていたが、ボルトもかなり溝が掘れていた。走っていると車輪が熱くなる。その熱と力が引き起こしたのだ。そのメカニズムは緩くなっているナットのところで前後にホイールが振れ、3者がお互い擦れ合って削れていく。そして最終的にはボルトが折れて外れるというわけだ。うーむ、恐ろしい・・・

とにかく大事に至らなくて良かった。



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