雫石と田沢湖の間にある国道４５号線の旧道峠である。釜石から田沢湖まで自走した時に越えた。
田沢湖までの自走は覚えているのだが、峠コレクションを作成しだした頃には国道はトンネル化され、
峠越えルートはまとな地図には載ってなかった。そのため田沢湖へと越えた峠は長い間、国見峠だと思いこんでいた。
しかし今回地図に落とす作業をしていて、実際に越えたのは車道用に開削された仙岩峠であることが判明した。
江戸時代に盛岡と秋田を結ぶ道は国見峠（後の仙岩峠より北西へ約2.5km、笹森山の南稜線上にある標高940mの小ピーク）
であった。明治時代１８７５年に馬車による通行が可能な仙岩峠ルートが開削され、以後改良を続けて１９５２年に国道に昇格。
この旧国道は私が就職した１９７６年には仙岩トンネルが開通したため、岩手県道２６６号・国見温泉線となったが、秋田県側は
廃道になったそうだ。
下りで木々の切れ間に田沢湖が見えてきたときは感激した記憶があり、若い頃に越えた貴重な体験である。