関ノ多和峠 395m (2007.10.16) 地図

栃木県大田原市須賀川−茨城県大子町左貫関ノ多和
栃木県大田原市須賀川と茨城県大子町左貫関ノ多和の間にある県道205号・須賀川大子線の旧道峠である。トンネルの横にお定まりの旧道がある。
関ノ多和側から見たトンネルと旧道



関ノ多和の多和はいうまでもなく峠の「たわ」である。山が撓んだ所という峠の地形を表す由緒ある地名だ。ところがトンネルにはそんな歴史を抹消してしまう「茶の里トンネル」という名前が付けてあった。なんちゅう国籍不明のネーミングだろう?「茶」とか「里」とか付ければ、ゆったりほんわかイメージになると思っているのだろうか?とにかく茨城県土木関係者のセンスのなさには呆れてしまう。

トンネルの上を巻くように旧道は登る。草木の繁茂や落ち葉散り敷きの旧道には廃道になった悲哀が現れていた。

トンネルの立派さと対照的な旧道の荒れっぷり(^^;) トンネルのプレート
茨城県大子町側 茨城県大子町側の旧道



ヘアピン状に折り返し、トンネルの真上で峠に到着。峠手前には俳句の句碑らしきものがあった。

峠から大田原市側へ下りだす。峠直下でまっすぐ下りていく道とやや斜めに下りる道が分岐する。

峠到着 栃木県大田原市側より
峠部分は昔ながらの風情を残している 大田原市側へ、まっすぐ下る道が分岐している


まっすぐ下りていく道はトンネルにぶった切られて、トンネルから下へは下りられない。でも下の方ではちゃんとガードレールもあって昔は現役だったように見える。で、現道に下りるには先ほどの分岐から迂回気味の車道を下りればトンネルから出た現道と合流できる。これらを総合すると、元の峠道は真っ直ぐ下ってトンネルの横に来た道なのではないか?それがトンネルによって破壊されたためにトンネルを迂回した旧道ができたのではないだろうか?

トンネルの横に旧道?でも下れない その先でまたフェンスが復活
トンネルを迂回した車道の前で合流する 大田原市側の茶の里トンネル。右上に迂回した車道がある。


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