ルートN,豊橋−糸魚川  1999.2.18更新 (1998/10/6,7実行 NIFTY 掲載)

   (ルートN実行委員会では99年度のコースガイドに採用するんだってさ)


計画編

 98年5月末のルートN200kmに引き続いて凝りもせず今回は350kmをやりました。前回はコンビニ探しに手間取った苦い経験から車で下見をしておくことにしました。案の定、苦労する所がありました。第1チェックポイント愛知県東栄町です。コンビニは見つからないわ、地名入りの時計もなかなか見つかりませんでした。それでも道の分岐点の橋のたもとにJAの時計を発見して何とかチェックポイント対策が完了しました。


 次にどこから走るかです。下見してみるとコースにある峠の勾配は北側の方が険しいので糸魚川から豊橋へ走った方が良いように思えます。しかし糸魚川近くのトンネル連続地帯を登りで通過するのはまっぴら御免だし、第1チェックポイント愛知県東栄町とフォトポイント新野峠は昼間に通りたい。さらに宿泊地点とスタート時間など200kmに較べて時間設定が随分難しかったわけです。時刻表と首っ引きになったり、宿泊地の用意など通常のツーリング以上に頭をひねりました。そんな楽しい?準備期間も終わり、いよいよスタートです。

実走編

1日目(98/10/6)
 始発に乗って豊橋駅に到着。コンビニのレシートも手に入れて、走り始めは7時半。うん、予定通りだ。まずは通勤ラッシュの中をR151へ向かう。今回は新兵器ハートレートモニターでペース配分していこうと思っているのだが、すぐに適正範囲の上限をオーバーしてしまう。走り始めで元気な証拠なのか?

 豊川・新城と過ぎると車もメッキリ少なくなって走りやすくなった。ハートレートモニターは相変わらず上限オーバーが多発。それならきっと速いのだろうと湯谷温泉で中間ラップをとってみると「ガーン!」想定時間より20分遅れではないか。そして第1チェックポイント東栄町ではさらに30分遅れ。しかし下見の時にはないと思っていたコンビニを発見。でもレシートに時刻が入ってないよ〜。しからば例の橋のたもとで写真を撮ろうところが橋まで行くと時計もない。うーん参った、きっと台風でぶっ飛んだのでしょう。今さら戻ってスーパーへ行っても時刻が書いてあるレシートをゲットできる保証はないし、もう自主申告しかないなあ。

 東栄町までは少々のアップダウンであったがここから本格的に登りが始まる。まずは太和金峠(タワガネ)まで標高差300m。思ったほど辛くなくて峠のトンネルへ到着。良い湧き水もあってボトルに補給。一度40m下りてから標高差500mでコース最高地点の新野峠へ登り出す。しかしやたらと距離が長い。峠の北側は急激に600m落ち込んでいることを考えると頭に来るねえ。

まあ勾配は大したことないがこの頃からお股が痛くなってくる(--;)オロナイン軟膏を塗りこみながら我慢の人で登っていくうちに峠到着。時刻は?「おお!逆に30分速くなったではないか」ここはあまり車の通らない寂しい場所なのだがフォトポイントなので通行中の車を止めて無理矢理写真撮影をお願いしてしまった。もう昼過ぎだというのに暗くて本当に寂しい場所だった。

 和知野ダムまでのとても勿体ない劇下りの後は天竜川筋に入る。河岸段丘上に発達した集落を結ぶ国道は次の集落まで50〜100mのアップダウンを繰り返す。しかし一度下見しておいたので出てくる景色には安心できる(^^;)そのうち第2チェックポイントの飯田市へ到着する。何と1時間速くなった。しかし時刻は16時を過ぎている。初夏とは違い17時半には暗くなる。明日の帰還列車の都合で今日はナイトランは覚悟のうえだ。

 それからしばらくは妙に調子がいい。道が平坦なのか?覚悟ができてしまったのか?松川あたりでとうとう日没を迎えると途端に河岸段丘のアップダウンが戻ってきた。道は直線的ではなく、河岸段丘を削りこんだ谷の上流方向へへカーブして下り、ボトムの橋を境に下流側へカーブして登っていく。しかも暗い中であるので何度リピートしたか定かではないが本日の宿泊地駒ヶ根市に18時45分に到着できた。


1日目 距離 176km 積算タイム 11:15 AV 15.6km 積算標高差 2040m

2日目(10/7)
 朝起きると暗い。ルール上は12時間宿泊時間が許されているのだが帰還列車の都合で早朝出発しなければならない。昨日と同じコンビニでレシートをゲットして5時7分に2日目がスタートした。

 まずは辰野まで、走り始めは暗くてわからなかったが曇っていて陽が出てこないのでちょっと寒い。それもあってか今日は身体が重い。昨日は上限オーバーが多発した心拍も今日は上がらないのか、アンダー続出である。げに機械は正直だ。しかし辰野からの善知鳥峠(ウトウ)登りに備えてウインドブレーカーを脱ぐと体調も少しはましになってきた。

 善知鳥峠も塩尻側に向かって急激に下りている。塩尻・松本間は朝のラッシュでごった返している。折角の下りでとばしているのにかなり行く手を阻まれて平均タイムが落ちたかもしれない。一応想定時刻より30分アドバンテージができたところを見るとそうでもないようだが。

 安曇野へ入り、穂高町までは可もなく不可もなく走る。穂高町を過ぎるとダラダラ登りが始まる。相変わらずお股は痛いわ、ピッチは上がらないわで苦しかったねえ。大町へ入ってサンドイッチ補給。見知った風景が次々に現れると励みになるのか登りがきつくなったにもかかわらず快調になる。

 仁科三湖のうち木崎湖、青木湖沿いは新道を走っては損である。20m高みを行くうえ、トンネルも何ヶ所かある。旧国道ならば湖畔沿いで景色はいいし、フラットなのだ。青木湖も終わって佐野坂峠を越えると後はほぼ下りだ。次のチェックポイント南小谷へ向かって下っていくと白馬を越えた辺りから雨がポツポツと・・・・・まずい、雨具は持ってこなかった(~_~) しようがない、後は下りだけだから濡れたらそれまでのことだ。

 南小谷を過ぎると問題のトンネル地帯。地滑り、崖崩れの常習地域なのでトンネルの連続も仕方がないのだろう。しかし平日の昼間なので思ったより通行量も少なくて助かった。助かったと言えばトンネル地帯のおかげで雨に濡れずに済んだことは思わぬ副産物であった。

 時間的に糸魚川からの帰還列車に間に合うことは確実であったが最終と1つ前とでは先々の結果が3時間も差がつくので何とか先発列車に間に合わせたかった。平野部になってラストスパートにも力がこもる。小雨に煙る糸魚川に滑り込んだのは14時9分のことだった。先発列車に間に合ったのは勿論だが、それから今走ってきた道を反芻するかのように列車を乗り継いでいくのもまた格別な味があるものだ。

2日目 距離 171km 積算タイム 9:02 AV 18.9km 積算標高差 1083m


合計 合計距離 347km 積算タイム 20:17 AV 17.1km 積算標高差 3196m



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