連坂峠(れんざか) 900m (2001.8.11) 地図

岐阜県益田郡萩原町上呂(じょうろ)−益田郡馬瀬村(まぜ)数河神垣内(すごうかみがいと)
飛騨川の谷にある萩原町と馬瀬川の谷を結ぶ峠のひとつで、上呂(下流にある下呂温泉との対比地名)から馬瀬村の数河を結ぶ峠である。

5万図では破線の山道表示のため見向きもしなかったが『飛騨の峠』によると連坂林道ができているらしい。2001年7月にアタックしたときはダート入り口で連続パンクして撤退したため今回はリベンジである。
萩原町の朝霧運動公園に車をデポして走り出した。林道入り口は上呂の対岸、野上の高台にある。地図では神社横に道があるように書いてあるが、それよりずっと南の方に入り口はある。
上呂が460m、野上の登り口が約500mなので400mの登りだ。はじめは等高線づたいに登るが、用水を越えたあとはジグザグを繰り返しながら標高を稼いでいく。林道は殆どダートであるが、やや砂混じりの土っぽい締まったダートなので登りやすい。

展望はあまり効かない。しかし車も工事関係車が一台いただけでのんびりしたものだ。何かの工事のためかブルーのひもを釘で路面に打ち付けてあり、その場所を赤ペンキで丸く囲ってある。傾斜は中傾斜といったところ。タラタラ登るには申し分ない。
しかし景観的にはほとんど変化がなく、思い出したように出てくる「蓮坂林道」の石碑も気分を鼓舞するには役不足だった。時々見る高度計が唯一の友達みたいな感じだった。
もう少しで峠というあたりで初めて展望が開けた。飛騨川の谷が見えた。
連坂峠 左から尾根が下りてきて、行く手の山肌が正面になったとき峠に到着した。林道の峠碑の奥に石仏が2体。石造りの祠に入って鎮座している。その前にある旧道が上呂に向けて下っているようだ。
峠には工事関係者の休憩所のような建物が朽ちかけて建っていた。馬瀬側も山並みの連なりが望見できて峠だなという感じであった。
峠の林道の碑に萩原側が6.2km、馬瀬側が4.6kmとなっている。馬瀬側もやはりダートである。はじめは展望の効く日当たりの道で途中から森の中の道になる。どちらかというと馬瀬側の方が道が荒れている印象である。
しかし馬瀬側の下方では旧道と同じ道だそうで、水も豊富な感じがした。また馬瀬側は平野部からの林道入り口に床屋さんと標柱があってわかりやすく、こちらからアクセスした方が良いのかもしれない。