大石峠(おしがとう) 450m (2009.11.24) 2.5万図
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大分県日田市有田と中津市山国町長尾野の間にある国道212号線の旧道?にある峠である。 現在の国道には奥耶馬トンネルがあって、その旧道であるから旧車道もしくは廃道のつもりで訪れた。 |
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奥耶馬トンネル |
奥耶馬トンネルの日田側に明確な旧道入り口があった。旧道へ入ると、大した勾配ではないが、一般的なトンネル脇の旧道のようにトンネルと平行して登っていく。
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日田側の旧道入り口 | 旧道へ入る |
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合流点を振り返る | 奥耶馬トンネルの脇 |
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ドンドン進むと金網のような鉄柵が出てきた。落ち葉散り敷きの道だった。 |
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鉄柵沿いを進む |
しかしそのあと道が直角に左へ曲がったところに悪魔が真っ黒な口を開けて待っていた。なんとそれは土を掘っただけのトンネルだった。トンネルの入り口は道から一段高くなっていて、下からはそのトンネルが抜けているかどうかさえわからなかった。トンネルの上部は垂直になっていて土がむき出しになっている。昔のトンネルといっても煉瓦とかコンクリート吹きつけくらいはありそうなものである。しかしここは見事に土のままだ。それなのに高さはバスでも通れそうなほど高い???
ううむ怖い。向こうに抜けているかどうか?それに何より土の壁が崩れてはこないか?2重の恐怖で脚が進まない。
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土のトンネルが現れた | 土を掘っただけのトンネル |
それでも意を決して登ってみた。
トンネルは向こうへ抜けていた。第一関門突破である。次はこのトンネル内を抜けること。地面は細かい土だらけだけどトンネルの側面は頑丈そうである。仕方ないので自転車を引っ張ってトンネル内を抜けてみた。照明などはないので自転車のライトが頼りである。
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トンネルは向こうへ抜けていた | 中津市側 |
旧トンネル |
落盤とか生き埋めとか、禍々しい連想をよそにトンネルは1分ほどで抜けられた。
水が貯まっていることもなく、トンネル内はふつうに行けた。中津市側も同じようにトンネル面から一段低いところに道があった。逆にトンネルの両側で道が低くなっているためにトンネル内が雨水で浸食されることもなく、遺ってきたのではないだろうか?少し下りると椎茸の栽培木があり、人間界に戻った感じがした。
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中津市側 | 中津市側 |
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中津市側 | 椎茸の栽培木 |
またちょっと行くと、奥耶馬トンネルから出てきた国道が眼下に見える地点に出た。あそこまで下っていくのだ。旧道を下る途中で奥耶馬トンネルの上を通り、国道に合流。中津市山国町の看板先にバス停があった。その名も「大石峠」だった。
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国道が眼下に見える地点 | |
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国道に合流 | 奥耶馬トンネル |
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山国町の看板 | 大石峠のバス停 |