大越峠(おおこえとうげ) 515m (2006.5.18) 地図

高知県檮原町(ゆすはらちょう)広野(ひろの−檮原町(ゆすはらちょう)檮原
高知県檮原町広野と檮原の間にある2つの峠のうちのひとつで、坂本龍馬脱藩の道にある。脱藩のルートについては高知−佐川−葉山−梼原−河辺−大洲−長浜といわれる。

ここ檮原は龍馬が宿泊した地であり、那須父子の案内で韮ヶ峠を越えたことなどから「維新の門群像」が建てられている。
維新の門群像



詳しい行程は、古文書「覚 関雄之助口供之事」に基づいた脱藩路によると

3月24日〜25日
高知−朝倉−佐川−朽木峠−三間ノ川−布施ヶ坂−東津野−当別峠−梼原(那須宅で宿泊)
3月26日
梼原−大越峠−宮野々関−韮ヶ峠−榎ヶ峠−封事ヶ峠−日除−水ヶ峠−泉ヶ峠(泊)
3月27日
泉ヶ峠−耳取峠−石上峠−宿間−長浜(泊)

と言われている。
維新の門群像



町外れから道を登る。2車線路(旧道は現道と反対側にあった)を大きくカーブして登ると、維新トンネルに辿り着く。その手前に「龍馬の森」なるあやかりイベント看板が立っていた。またトンネル手前から大越峠へ登る旧道があった。
龍馬の森看板 維新トンネルと旧道



旧道へ入ると、JA檮原のお茶工場があって、その横に「路肩決壊により迂回路なし」と書いてあった。旧道はすぐダートになり、折り返し折り返しのつづら折れになった。

峠近くまで登ると、看板どおりスパッと路肩が崩落していた。歩く程度しか残ってないので自転車を押して突破した。
路肩が崩落箇所



崩落箇所を突破し、峠に到着。峠は草付きダート。しかし、好事魔多し。後輪パンクである。悪いことにパンク修理道具の類を全く持ってこなかった。大した峠ではないと思い、トンネル手前に置いた車に残してきてしまった。そうなると引っ張って下りるしかなく、後はどちらへ下るかである。

反対側には藤の越にある公共施設が見える。そちら側に下りるとトンネル内も引っ張って戻ることになるため元の側へ下ることにした(ToT)
大越峠 藤の越を望む



お茶工場まで引っ張って下り、トンネルを潜って反対側から峠を見る。V字に切れ込んだ綺麗な峠である。

大越峠の読みであるが、ふつうは「おおごしとうげ」と読みたくなる。しかし次なる「藤の越」は「ふじのこえ」と読むそうだ。よってそちらにならい「おおこえとうげ」とさせてもらった。
反対側から峠を望む

藤の越へ