老越路峠(おいのこうじとうげ) 455m (2005.11.19) 地図

栃木県佐野市飛駒町(ひこまちょう)−桐生市梅田町
栃木県佐野市飛駒町と桐生市梅田町を結ぶ県道66号桐生田沼線にある峠である。ここは飛駒田沼道と呼ばれて古来から往来のあった道だそうだ。

近沢峠から下りてくると、老越路峠の登り口に出てくる。彦間川(注)を渡る橋から峠の鞍部がくっきり見える。

(注)賢明な読者ならおわかりのことと思う。彦間川の「ひこま」と飛駒町の「ひこま」は字は違っても同一の出所である。これを漢字の字面に頼って『むかし、ここらには空を飛ぶように速い馬がいたのでこの名が付いた』などとするものだから話が見えなくなるのだ。彦間と飛駒は「ひこま」なる地名を文字化したときの当て字にすぎない。音から考えられる本源的な意味合いは「ひこ=小さい」と「ま=場所」。すなわち「狭い場所とか谷」の意ではないだろうか?
彦間川より峠を見る



道を登っていくと、ヘアピンカーブをかまして急坂を登る部分が出てくる。登った先では直角方向に向きを変えるため逆方向に向かい、さらにヘアピンカーブで登ったりと涙ぐましい道筋である。それだけに登っていても非常に楽しい。
ヘアピンカーブをかました急坂 登った先から直角ヘアピン



そのままさらに登ると、峠の手前にかなり大きめのお地蔵さんが2体屹立していた。どうせなら峠に置けばいいものを何でここなのか不思議であった。
峠の手前にあるお地蔵さん



峠に辿り着いて辺りを見回すと、峠にもそれらしき石造物があった。「番山記念碑」と書いてあって、何のことやらさっぱりわからないが、峠のモニュメントのようであった。
番山記念碑



峠の先で道が分岐していた。片方は桐生市梅田町へ下りる道で、もう一方は足利市松田へ行く道だった。

時間も押してきていたので桐生市側へは下りず、佐野市飛駒町へ戻った。
飛駒町より峠を見る

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