喫茶ニセコ

               入店2007.1.3  更新 2007.1.28  
特急「おおぞら」の先頭車両
あなたはニセコを知ってるだろうか?

ニセコというと北海道の、ニセコアンヌプリという山とスキー場。 ここまでは誰もが?思いつく。 しかし、鉄道マニアそれもSLマニアなら、日本最大の蒸気機関車C62
(シロクニ)が重連で引いた最後の急行列車「ニセコ」を思い起こすことだろう。

その名前を冠した喫茶店が岐阜県北方町にある。そのネーミングどおり鉄道グッズが展示してある喫茶店として鉄っちゃん(鉄道ヲタク)には有名な店らしい。

お正月にいつもの喫茶店が模様替えしてしまっていたので、息子の提案で久しぶりに行ってみることにした。



プロローグ

サイクリストと鉄っちゃんは結構オーバーラップする。純粋な旅好きであるとともにメカが好きという2つの条件をクリアするからだ。そんなわけで、私もニセコは自転車仲間に教えて貰ったし、自転車のオフ会でも行ったことがある。

うちの息子は小さい頃から信号とか踏切のカンカン(赤い点滅と音)が好きであった。もちろん父が孫可愛さにせっせと鉄道を見せに連れていったことも大きく影響している。まじな話、私の祖父も国鉄の車掌だったらしいから、早逝(48歳くらい)した祖父を父が懐かしんで私も子供の頃は結構連れていってもらったものだった。だから私の興味はSL、息子は電車などという違いはありこそすれ、私んちは鉄分が濃ゆいのだ(^^ゞ

その息子が鉄っちゃんのはしくれとして小学生の頃にこのニセコへ行ったことがある。そして店にある鉄道雑誌を読みふける姿を見て、お店のマスターがその雑誌をプレゼントしてくれたという・・・



本編

そんなわけで、久しぶりにニセコへ行った。
お店は正月なのにちゃんとやっていた。開店20年のお店にしては小綺麗である。駅名の看板はさすがに錆が目立つ。店外の腕木式信号機やポイントもさりげなく置かれていて楽しい。入り口は丸時計が駅っぽいくらいでそんなに凝っているわけではない。
喫茶ニセコ 駅名の看板
腕木式信号機 入り口



店内に入ると昔と変わらぬ特急「おおぞら」の先頭車両が我々を出迎えてくれた。私たちは鉄道グッズ満載のカウンターに座るほどマニアでもないし、門外漢の家族も一緒なので、特急「おおぞら」の隣にあるボックス席に座った。

そこで「おおぞら」の運転席に入ってみると、扇風機や当時の列車運行表とかがあってなかなか面白い。こんなものをどうやって手に入れたか?どうやってここに運び入れたのかなどと興味は尽きない。どうしても聞きたければ店のマスターに尋ねれば良いのだろうが、そこまでヲタクでもないから想像だけに留めておこう(^^;)
特急「おおぞら」がお出迎え 運転席部分だけがある
運転席 運転席



こういうお店の常として壁には所狭しと列車のプレートが飾ってある(^^;) C62当時と思われる急行「ニセコ」のプレートもあるし、北海道を彷彿とさせる列車のプレートばかりでとても嬉しい。頭上には運転手さんや車掌さんがかぶった制帽がズラリと陳列してある。マニアだったら垂涎ものだろうなあ・・・
列車のプレート 制帽



目を転じてカウンター方向を見ると、壁といわず窓といわず様々な鉄道グッズが飾ってある。駅や列車のプレート、ヘッドマークに駅の時計などなどひとつひとつ検証していくと目が回りそうだ(>_<)
鉄道グッズの数々



コーヒー
そんなところへコーヒー登場。味はまあまあ。器もウェッジウッドとマスターの凝り性ぶりが伺える(~_~)



おまけ
トイレにも入ってみた。SLの模型が置いてあった。さすがだ!

店を出るとき、母がお店のマスターに孫(息子)が雑誌をもらったことを世間話のように話した。マスターはたいそう喜び、お店がちょうど開店20年になることなどを上機嫌で話してくれた。こうやって歴史が作られていくのだなあと思った(^^;)
トイレのSLさん 特急「おおぞら」がお見送り


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