明護坂(みょうごさか)  295m (2005.4.30) 地図 

滋賀県高島市朽木市場(くつき・いちば)−朽木地子原(くつき・じしはら)
滋賀県高島市の朽木市場から地子原へと越える山道の峠である。

朽木市場は京都から若狭・越前を結ぶ朽木街道の中心地であった。現在市場商店街になっている宿場町は脇に水路を備え、柳が植えられたレトロな町であった。

同行のわしはGTさんによると、朽木谷は鎌倉以来ずっと朽木氏(注)の支配下であったという。戦国時代に足利将軍が避難していた屋敷跡もあるそうだ。

(注)佐々木信綱の子孫で、江戸時代の所領1万石未満ながら大名格だった。
朽木宿・吉川酒店前



そんな朽木市場の代表的な建物「丸八百貨店」角が明護坂への入り口だった。お洒落なタイル舗装は坂の麓まで続いていた。
丸八百貨店(8:38) タイル舗装(8:39)



曲がりながら急激に登っていく坂道がダートに変わると、えらく頑丈なゲートが待っていた。猪や猿などの野生動物対策なのであろう。ゲートを開けて入る。何か動物園に入っていくような不思議な感覚だ。簡易水道のタンクや謎の鳥居を横目に見ながら、さらに山道へ入る。近畿自然歩道の道標がある・・・へぇぇぇ、そぉなんだ!
頑丈なゲート(8:41) タンクを見ながら山道へ(8:46)



杉林の山道を登る。まあまあの急坂だが、踏みしめられた良い山道である。倒木が時々行く手を遮るが、たいしたことはなく、10分ほどで峠に着いた。
倒木(8:47) (8:56)



峠にはお地蔵さんが2体、岩の窪みに安置されていた。峠の道標や看板もにぎにぎしく、杉林の殺風景な斜面に変化を付けていた。
峠のお地蔵さん(9:00) 峠の看板(9:00)


地子原側へ下る。けっこう乗れる。しかし倒木も半端ではなく、越えるだけでなく、潜らねばいけないケースもあった。林道出合を経て、県道783号線まで出て、次の叫び越えへと向かった。
林道出合(9:10) 県道783号線(9:13)