麦草峠 2127m (2001.7.15) コレクションNo.729 地図1 地図2

長野県茅野市渋川温泉−南佐久郡八千穂村
国道第2の高所にあって八ヶ岳横断道路、国道299号線の峠である。麦草って何だ?という疑問は当然湧くけれど野麦峠の野麦が熊笹のことであるのでこちらも熊笹と思って間違いなかろう。

アタック作戦だが、ロードレーサーの坂馬鹿さん達なら峠ピストンだけでも問題なかろう。でも折角行くのだから越えてしまいたい。しかし周回を全部自転車でとなると他の峠とかのついでがないと絶対に辛いし、そんなものは八ヶ岳付近に残していない。それなら得意の輪行がらみでアタックすることにした。

スタートは輪行の帰りを考えて小淵沢6:30発。そして八ヶ岳横断道路まで小淵沢の標高をできるだけ落とさないように八ヶ岳の麓を巻きながら進むことにした。原村や三井の森などを横切って国道299号線へ出てみると「糸萱入り口」というところで1066mラインであった。約30km走った甲斐があったと思い、そこまでの積算標高差を見てみると477m。何だ、アップダウンがあったから結果は同じじゃないの(--;) ただいま8:40。
      糸萱入り口
ここから本格的な登りなのでパンとバナナを流し込む。しかし登り出すと昨日のダート走行が効いているのかもう尻が痛い。上の方には自販機がないだろうからといって自販機休憩をしたり、サイクルコンピューターのセンサーが動いて無表示になったのを直したり、何と高さ100m毎に休む始末。しかも増えてきたローディには全て抜かれるていたらくである。

彼らはサポートカー付きの劇軽スタイルだもん。こちらは輪行装備にダブルボトル、食料、MTB・・・体重も合わせたら彼らの倍近い総重量だから仕方ないよなんて妙な理屈をつけて休みまくっていたが単に尻が痛かったのと体力がなかっただけだよね(--;)

11時に1900m付近で昼食にする。昼食後も調子は上がらないが何とか峠に到着。大石峠が近いので行ってみようかとも思うものの登山者が多いし何よりめげていたので断念し、懐かしの麦草ヒュッテへ。新婚時代に一度車で寄っている。あのときは岐阜から日帰りでこの峠を越えたなあ(^^;) ヒュッテは峠から熊笹の原っぱ越しに見え、麦草峠の名前も納得できるというものである。
        麦草峠
         麦草ヒュッテ
       しかし雲行きが怪しい。はやく下らねば。白駒池駐車場あたりで早くもポツポツと来た。ローディ達がサポートカーに回収されている。う、羨ましい。こちらもレインジャケットとキャップで武装して下る。そこへMTB軍団が隊列を組んで登ってくる。下の方では雨降ってないのだろうか?ふるさとの森駐車場までは大した降りではなかった。ここで雨宿りという考えも起きたが、晴れているのに騙された。そのまま下ったらドバーッとスコール状の雨。靴はベタベタ、眼鏡は曇るし、もう大変。ところが大石あたりまで下りるとカラッと晴れて道にも降った形跡がなくムワーッと暑い。中腹だけの局地的豪雨だったようだ。

そのまま八千穂駅へ下りて自転車をばらして輪行完了。14:28発小淵沢行きを待つ。2両連結のワンマンカーだ。ここでやっと濡れた靴下を脱いで裸足になれた(^^;) 車内はほどほどの客が乗っているが真っ昼間に2両もいるのか?その解答は野辺山で出た。ホームに列ができている。さすが観光シーズン。有名スポットには人がいる。

次の清里は野辺山に輪をかけて乗り込んでくる客が多い。通勤列車なみになった車内で裸足の私はバツが悪い。終点小淵沢へはすぐ着いた。雑踏は中央線方面へ移動し、私は小淵沢駅へ降り立った。