紅葉狩り (2002.11.16)

     更新 2002.11.17  地図
浄土真宗、福常寺(八幡町森、国道256号線沿い)
今年は寒くなるのが早く、
猛暑の夏から一足飛びに
晩秋になってしまった。

朝寝坊したので計画を変更し、
以前、岐阜市在住の”はふさん”から
教えてもらった「八王子峠」へ行くことにした。

時季的に紅葉が見られたら最高だと思い、
紅葉の名所、美濃市の大矢田
(おやだ)にも
行ってきた。
















・・・・・


アブローチは美並村の粥川(かゆがわ)の谷から。空母を長良川沿いの「基幹集落センター」前に置いて周回開始。道は県道315号、白山内ヶ谷線である。

道は粥川の谷に沿って登っていく。道中、紅葉の大木が随所に現れた。
       基幹集落センター前 (10:50)





ふくべの里、粥川バンガロー村を過ぎ、星宮神社に着いた。星宮神社は藤原少将高光(たかみつ)が信仰した虚空蔵菩薩を祀るため創建したという。

天歴の頃、高光が帝の命令で神社の奥山の瓢ヶ岳(ふくべがだけ)に妖鬼退治に行った。高光はこの神社の辺りまできたときに、瓢ヶ岳へ登る道がわからなくなってしまった。そのとき、神社の脇に流れている粥川のウナギが正しい道を教えたため、鬼を征伐することができたのだという。以来粥川の人々はウナギを敬い、氏子は今でもウナギを食べないのだという。粥川ウナギ生息地は、国の天然記念物に指定されている。

星宮神社の隣には美並ふるさと館がある。円空の生涯を紹介した「円空ふるさと館」と美並村の歴史や文化を紹介するコーナーとがあるそうだ。美並村は円空のふるさとでもあったんだな!
        星宮神社と美並ふるさと館





星宮神社を過ぎるととたんに道が悪くなる。路傍には宮奥林道と書いてあるが、舗装がはがれて砂利だらけになっていたりして本当に林道として使っているのか不安になる。高光が鬼を退治したときの矢を納めた矢納ケ淵を過ぎ、宮奥橋のヘアピンを越え、ドンドン進む。

瓢ヶ岳登山口の看板がある三枚滝付近で道が反対方へカーブを描くといよいよ粥川と別れて峠の斜面を登っていく。遠くに雪を被った山が見えるが、デジカメでは歯が立たない。
 三枚滝付近 (12:10)


峠の深い切り通しを越えると峠の象徴、八王子神社があった。”はふさん”の情報どおり八王子峠の碑まである。感謝感激である。なになに、林道開通を記念して作ったって!こういう碑なら大歓迎だよ。
(12:30)

峠には木のテーブルとシートがあったが、日陰なので峠の碑の横で遅い昼食をとった。峠道も紅葉が彩りを添え、秋の昼下がりの一時を満喫できた。





さあ、下り。白鳥方面の山だろうか?頂きに雪が載っている。むむっ、寒いぞ。八幡町側は美並村側より道は整備されている。それでも落ち葉で路面が隠されているためダウンヒルには神経を使う。新宮川にかかる新宮橋では川が滝のようになっていた。
峠道の中腹辺りに新宮県民ふれあいの森があった。キャンプ場を兼ねた芝生広場などがある。ここにもきれいな紅葉がいっぱいあった。




さらに下ると新宮神社がある。ここも藤原高光が創建した神社で、神仏習合の時代には七堂伽藍を構え、社家40軒、末寺85寺を数えたという大寺であったらしい。現在は杉の大木の間を通る参道に栄華の跡を偲ばせている。
(13:45)



二間手(ふたまて)まで下りてくると国道256号線と合流する。この国道、ジツは岐阜駅から長良橋−高富−美山−板取と来た道なのである。
左が八王子峠、真っ直ぐが国道256号線タラガ谷越え


郡上八幡方面へ下っていくと八幡町森にある浄土真宗、福常寺にもきれいな紅葉が植わっていた。


あとは長良川との合流点まで下り、さらに国道156号線の反対側、長良川の右岸を下っていってデポ地点、粥川の「基幹集落センター」前まで戻った。

(14:50、走行距離33.8km)
おまけ


帰る途中で岐阜周辺の紅葉の名所、美濃市大矢田(おやだ)に立ち寄った。大矢田神社には約約3,000本のヤマモミジがあって国の天然記念物に指定されている。春と秋にはひんここ祭りが行われ、参道に露店も並んで、紅葉狩りも最高潮だった。



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