水無峠(みずなしとうげ) 650m (2002.3.3) コレクションNo.907 地図

岐阜県加茂郡白川町白山無渡(むど)−白川町下佐見薄野(しもさみうすの)


陸の孤島と呼ばれた佐見と和泉を結ぶ峠である。

八百津−久田見(八百津町)−名越峠−和泉(白川町)−広野(白川町)−無渡を経て水無峠を越え、下佐見薄野へ至る道筋は「和泉街道」と呼ばれ、飛騨川の渓谷に道がない時代は高山へ物資を送る重要な道であった。

今日は峠だけやるため、高山本線の下油井駅(220m地点)に車をデポして周回コースをとった。

駅からちょっと上流の製材所脇から無渡谷へ入る。結構急坂である。無渡の集落(480m)までは距離も3kmほどだから8.5%という計算だ。
  庚申塔の脇から登るが、道ロスト(T.T)
さて、峠の入り口には庚申塔がある。しかし道がはっきりしない。正面の家や小さい尾根越しの隣家に聞きまわって、何とか尾根道に取り付いた。

桧林の中を登っていく。よほど往来があったのか、はっきりとしたうとう道(窪み)になっている。乗るまでには至らないが、勾配も緩やか、落ち葉もふかふかな山道で楽々押していけた。
麓に「白山6」なるイミフメな立て札があった。中腹では「白山5」が立ててあった。とすると「白山1」が最後の筈だな。道は小規模な谷を詰めて、スイッチバックにかかる。峠も近い。峠まで見事なうとう道は続いていた。

峠には看板があった。例の「白山4 みずなし峠」である。とすると無渡からの登りは2で、薄野までの下りが4ということになる。 ちょっと嬉しい気分だ(^^;)傍らには「南無阿弥陀仏」の小さな石碑もあった。
薄野側は倒木が多い。そして行程は山の傾斜面、崖筋、谷渡り、スイッチバックに倒木越えとはなはだ忙しい。無渡側で見たうとうは何だったんだろう?それに下りというのに殆ど乗れない。これなら逆に来た方が良かったかもしれない。
お約束の「白山3と2」を過ぎ「1」を見る頃、薄野の佐見川(370m地点)が視野に入った。降り口は製材所前の急坂だった。
畑中の道を下りていくと、製材所の主が出てきた。感心して声をかけてくれたのはいいけれど「大学生か?」には参ったね。「私ゃ50近いおっさん」なんだから(^^ゞ