馬越峠(まごせとうげ) 325m (2002.11.22) 地図 

三重県海山町(みやま)−尾鷲市
馬越峠は海山町(みやま)と尾鷲を結ぶ熊野古道の峠である。

銚子橋下流の河川敷に車を置いてスタートした(6:40)。国道からの登り口は鷲毛のバス停のところにある。大きな看板が出ているので見逃すことはないだろう。ここにも小さな駐車場があった。
      国道からの登り口(7:00)


登り口から少し登ったところから石畳が始まる。峠道の半分以上が敷石で舗装されている。全国有数の多雨地帯である尾鷲地方では大雨による路面の流失、崩壊を防ぎ、夏草やシダ類の繁茂を抑えて道筋を確保するために石畳の敷設を行ったようだ。
             石畳



しかし石畳では自転車を押すのも辛い。そこでハンドルを支えて自転車を引きずるようにした。自転車を担ぐのも長時間になるのでフレームに頭を突っ込んで首からぶら下げるようなスタイルだとオーソドックスな肩掛けスタイルや天秤担ぎスタイルよりも長持ちする。



朝早かったので中腹の夜泣き地蔵を過ぎ、両側に松と桜が植えられた一里塚も過ぎて、林道をクロスする地点まで人と出会わなかった。だから挨拶もまだ「おはようございます」だ。でもこんなところで自転車を見たのでビックリされていた。担いでいる自分も「当たり前田のクラッカー」やと思う。
         林道クロス地点



林道をクロスする地点からは傾斜が緩くなり、まもなく峠に至る。峠にはベンチと避難小屋があった。ここが茶屋跡だったようで、お地蔵さんが真ん前に立っていた。

峠で出会った老ハイカー達は天狗倉山(てんぐらやま)方面へ登っていった。天狗倉山からはさらに大展望だそうだが、峠からでも尾鷲側の展望が良いので、道草しなくても良いだろう。
          馬越峠 (8:20)



さあ、下りだ。下りは石畳といえども楽。自転車は引っ張り降ろすか、ブレーキをかけて杖代わりにして下ればいいのだから。いざとなれば乗ることもモチロン可能だ。

桜地蔵を過ぎ、馬越公園まで下りると展望が開ける。行者堂からは待望のオンロードになった。
 
         馬越公園



馬越墓地の真ん中の階段をジグザグに下りていくと尾鷲市内に突入する。

町中の熊野古道、目の前の店はその名も「馬越屋」。熊野古道行脚の人にはコーヒーサービスなのだそうだ。残念ながら土日営業ということで今日は閉まっていた。
            「馬越屋」