町屋坂(野々俣峠) 907m (2004.6.13) 地図

岐阜県高山市荘川町野々俣(ののまた)−荘川町町屋
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荘川村野々俣と町屋(の対岸が役場のある村の中心地)の間にある白川街道の峠である。

向鷲見から上野高原に上がった白川街道は通称「やまびこロード」付近を北上する。「牧歌の里」の近くには白川街道跡の標柱があった。
「白川街道跡」の標柱(11:20)



「牧歌の里」を過ぎ、別荘地「翠峯苑」方面に進路をとる。東海北陸自動車道が近づき、ガードの手前から「翠峯苑」内に進入。別荘地内の複雑な道のことゆえ、ウロウロ、ウロウロ、どこをどう通ったのかわからないうちに野々俣川の近くに到達できた(^^ゞ
別荘地方面へ進路をとる(11:38) 別荘地へ入っていく(11:46)



やれ、嬉しや!と勇躍、野々俣川沿いを下っていくと野々俣の集落に出た。梨谷川との合流点あたりには野々俣口番所跡があった。
野々俣川12:31 野々俣口番所跡12:34



ここからそのまま下ると、現国道へ出られるが、街道は合流点から梨谷川を遡る。高速のガードの手前から分岐を左折し、クネクネの急坂を登る。「歴史の道調査報告書」では山道となっているのに、道の具合から察すると、東海北陸自動車道の建設作業道として復活させたようである。
梨谷川を遡る12:51 ガード手前を左折12:54



峠は少し掘り下げられた切り通しだった。往時の街道らしさは全く残っていなかった。しかしせっかく来たのだから「歴史の道調査報告書」に出ているお地蔵さんを探してみた。『下りにかかった右手の赤松の下・・・』という記述をもとに散々探すと、あった、あった。道から5mも上に(゚o゚) でもそれだけ掘り下げてしまったのだから仕方がない(ー_ー) ということで対面の山裾から望遠で撮った写真がこれ。
町屋坂の切り通し(13:02) 町屋坂のお地蔵さん



峠の切り通しを過ぎると、高速道を橋で渡る。渡ったところから本格的な下りになる。結構急な下りである。麓?の車道との合流点に「ダナ林道」の標柱があった。
イワス橋を渡る(13:14) ダナ林道の標柱(13:19)


そのまま下って、町屋の集落から庄川を渡る地点に、お地蔵さんが集めてあった。六地蔵ならぬ七地蔵だ(ー_ー)

しかし、この峠道、「歴史の道調査報告書 白川街道」には町屋坂となっているのに同じ「歴史の道調査報告書 高山街道」では野々俣峠となっている。どちらも踏査していく方向にある地名をそれぞれ峠名として採用した貴重なケーススタディである。
七地蔵?(13:22)