九頭師坂(くずしざか) 310m (1998.2.11、2004.4.10) 地図 2.5万図

岐阜県関市洞戸上菅谷-山県市美山西洞
関市洞戸上菅谷と山県市美山西洞の間にあるトンネルの峠。ある。

昔は洞戸村高賀の高賀神社への参詣路として開設されたらしいのだが、昭和8年の豪雨で昔の隧道が崩壊し、長年不通になっていた。たび重なる修復運動の結果、昭和57年に九頭師坂全線が完成したという。

上菅谷から登る。
工事中だが水汲み場までは行けるとの看板が出ている。「水汲み場?」
上菅谷(9:40)


登っていくと、水汲みに来てる人がいる。上菅谷地区の「くずし銘泉」というのだそうだ。「水呑み弘法大師」なる看板が立っている。そこからトンネルまでは近い。
くずし銘泉(9:51) 九頭師坂隧道(9:59)


トンネルの出口には立派な桜が咲いていた。そしてその根元付近には冒頭で紹介した峠道の由来を書いた石碑が建っていた。
九頭師坂隧道



よそのサイトの情報によると
「此村ハ即
岐阜街道筋ニアリテ牛馬ノ通スル街道ハ船越村ヘ出,歩行街道ハ中洞戸村ノ方ヘ行キ九頭師坂ヲ踰ルナリ・・・」
(洞戸村史・歴史編『濃州旬行記』)

なんだそうだ。確かに地図で確認しても、ここは岐阜方面から洞戸・板取への最短ルートだ。昔の人は良く知っていたんだな。

この峠道、新しく開削しただけあって、なかなか景色が良い。上の方の尾根筋ではパノラミックな景観が楽しめるのだ。
九頭師坂隧道